カヌー式生活 の商品レビュー
この国で"脳死"しないために。 積読してあった本を読み返す。 野田知佑さんの本はやっぱり好きでした。 アウトドアマンとしての自然感の持ち方は大変参考になります。 90年代の色んな雑誌で書いたものをまとめたものですが、この時代の本を読むと羨ましくもあり、悲しくも...
この国で"脳死"しないために。 積読してあった本を読み返す。 野田知佑さんの本はやっぱり好きでした。 アウトドアマンとしての自然感の持ち方は大変参考になります。 90年代の色んな雑誌で書いたものをまとめたものですが、この時代の本を読むと羨ましくもあり、悲しくもあり、当時の時代背景を感じるとともに「今も昔もあんまり変わってないんじゃないか?」と思うこともあります。 ただ大事なのはどう生きたいかということで、少しだけ背中を押してくれる野田さんの文章がここにありました。
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一昨年亡くなった野田知祐さんは、椎名誠の岳物語で初めて 知り犬と一緒にユーコン川を下ったツーリングカヌーの楽しさを著書で広めた方。 本書カヌー式生活でその俗離れした生き方、川に対する愛、環境破壊しまくる政府批判の数々、 あけすけな文章に痛快な気分になった。 日本各地の川が一...
一昨年亡くなった野田知祐さんは、椎名誠の岳物語で初めて 知り犬と一緒にユーコン川を下ったツーリングカヌーの楽しさを著書で広めた方。 本書カヌー式生活でその俗離れした生き方、川に対する愛、環境破壊しまくる政府批判の数々、 あけすけな文章に痛快な気分になった。 日本各地の川が一部権力者の金集めで作ったダムや堰で汚染され生態系に悪影響を与えた。 著者が青春期に過ごした四季折々美しい川の姿はもう残されていないという。 悔しさとやるせなさを感じた。 世界中の川の美しさやそこに住む人、純粋に川旅を楽しむ人たち、風景が浮かび擬似旅行できた。 1冊で環境、日本と世界、生き方など色々考えることができた。
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1990年代後半の野田さんの短編エッセイを編集して一冊にした本。 本書は野田さんの数ある本のなかで最初に読むのにはちょっとおすすめしないかも。。。 というのも90年代前半は長良の河口堰をはじめ、この先短い役立たずのクソ役人や土建業者のせいで自然がめちゃめちゃにされた最中であっ...
1990年代後半の野田さんの短編エッセイを編集して一冊にした本。 本書は野田さんの数ある本のなかで最初に読むのにはちょっとおすすめしないかも。。。 というのも90年代前半は長良の河口堰をはじめ、この先短い役立たずのクソ役人や土建業者のせいで自然がめちゃめちゃにされた最中であって、野田さんは本書でひどく怒りこの現状に憂いている。奴らの愚行は百害あって一利なく、豊かな自然の多くを奪ったのだから、許せないのは当然である! そして日本の愚劣な悪習「幼稚なおせっかい文化」、例えば電車の放送「ドアの付近は開けろだの、駆け込み乗車するなだの...」、”考えれば常識的に”分かるし、こういった五月蠅いアナウンスに賛成する奴らの家庭環境や理解能力を本当に疑うぜ...。 といっても批判以外にも、本書のタイトル通り、川遊び、自然遊びの興味をそそるネタもたくさん詰まっています。
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