さゆり(上) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一部事実とは相違、要注意。 どうして海外作品って そういうことばっかりするのでしょうか。 (itと呼ばれた子がまさにそれ) ただし、女の人は嫉妬深く、 なお、お金が絡めばさらに 嫉妬深くなるのは事実。 初桃と豆葉は双璧をなす 芸者の巨星。 ただし、性格は正反対です。 (初桃のほうは禁を犯しています) 対極の豆葉にその美しさを見初められ (策略も含まれますが) だんだんと成長していくさゆりこと千代。 これからどうなるのでしょうね。
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人は、たった1つでも 自分にとって宝石と言えるものがあったなら、 それがどんなにささやかなものであっても、 なんとか生きて行ける。 ときどきは、それを人目につかない心のどこかから 取り出して、ホコリを払い、光にかざして眺め、 にっこりしてから、また人目につかないとこ...
人は、たった1つでも 自分にとって宝石と言えるものがあったなら、 それがどんなにささやかなものであっても、 なんとか生きて行ける。 ときどきは、それを人目につかない心のどこかから 取り出して、ホコリを払い、光にかざして眺め、 にっこりしてから、また人目につかないところに 大切に大切にしまっては、ときどき取り出し、 磨き、微笑み、しまうを繰り返す。 そういうものに巡りあった人を、 「幸せな人」というのだろう。
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昭和初期の舞妓芸妓の話。外国人読者に語りかけているせいか、あまり知らない世界だからか日本を傍観してるような感じがして面白かった。あとやっぱりお座敷に上がる人ならではというか言い回しだとか言葉の並びが粋だな〜思いました。 あとがき フィクションなんですかこれ?!びつくり。ニッタ・...
昭和初期の舞妓芸妓の話。外国人読者に語りかけているせいか、あまり知らない世界だからか日本を傍観してるような感じがして面白かった。あとやっぱりお座敷に上がる人ならではというか言い回しだとか言葉の並びが粋だな〜思いました。 あとがき フィクションなんですかこれ?!びつくり。ニッタ・サユリいないの??ヤーコプ・ハールホイスはいないの?わからないなぁ…
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貧しい田舎の家庭から身売りされてきた女の子が 壮絶なイジメやら独特のしきたりやらに困惑しつつ下働きから 名妓と呼ばれるようになる人生の紆余曲折なのだが しかし、この話。 訳者が素晴らしいと思った。 京ことば、完璧だし!外国人が書いた話って下手な日本語訳だと もうそれだけでゲンナ...
貧しい田舎の家庭から身売りされてきた女の子が 壮絶なイジメやら独特のしきたりやらに困惑しつつ下働きから 名妓と呼ばれるようになる人生の紆余曲折なのだが しかし、この話。 訳者が素晴らしいと思った。 京ことば、完璧だし!外国人が書いた話って下手な日本語訳だと もうそれだけでゲンナリしてしまうのだけど この本はまるで日本語原作本であるかのように自然な仕上がり。 翻訳家って大切ですね。
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映画版を観てからこちらを読んだが、非常に巧く映画化したなという印象。エピソードを刈り込むところは刈り込み、人物設定に多少の手を加え、でも原作の雰囲気を損なうほどの改変はせず。
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昔の舞妓さんのお話。 外国の方が書いた本なのですが、京都弁がなかなかきれいに書かれてまして、(訳する方の腕もありますねw)すんなりストーリーになじめました。 さゆりさんが終盤で幸せになれてホントによかった☆
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九歳で売られ、芸を磨き、男たちに愛された芸妓さゆりの生涯。精緻に描かれた祇園の美と真実に魅了されました。京言葉で語られた文体にはじめは慣れずにとまどったものの、その描かれる世界に自然と引き込まれていきました。映画のほうも楽しみです。
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