兵庫の童話 の商品レビュー
岡田淳『チョコレートのおみやげ』初出の本と知り、図書館で借りた。 社会法人日本児童文学協会創立50周年記念出版とのことで、各県ごとにおよそ1冊刊行されている。各県に縁のある書き手による、各県を舞台にした短編の児童文学がたくさん載っている。 編集を日本児童文学者協会、出版はリブリ...
岡田淳『チョコレートのおみやげ』初出の本と知り、図書館で借りた。 社会法人日本児童文学協会創立50周年記念出版とのことで、各県ごとにおよそ1冊刊行されている。各県に縁のある書き手による、各県を舞台にした短編の児童文学がたくさん載っている。 編集を日本児童文学者協会、出版はリブリオ出版。 固い表紙を開くと、カバーのそでに県の紹介がある。これが47都道府県あると思うと楽しい。 見返しには兵庫県の地図があって、出てくるお話の場所がピン留めされている。これも楽しいしかけだ 17のお話と、5つの詩が載っている。 作者の紹介欄によれば、当時の情報ではあるが、岡田淳のようなプロの作家が数名で、同人作家が多い。同人作家とはいえ、どれもプロのものと遜色ないように思った。書き手の多くが1920~1940年代生まれということは、若い頃から同人誌が小説の主流だったころの人たちだからだろうか……? 『チョコレートのおみやげ』も含めて書き下ろしがほとんど。 わたしが小学生の時に図書室に全巻あったら良かったなあ。物語の虫だったから、喜んで読んだだろうな。 子どもの頃からふるさと、といえるふるさとは思いつかないけれど、親や親戚のルーツであるふるさとを親近感を持って読むことが出来るし、縁の無い県のお話も、ここをふるさととする人たちがたくさんいるのだ、と思って読めただろう。
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各県の童話の中の兵庫版 見知った地域ばかりなのはやはり魅力的 著者もなじみの方も多い 地名にまつわる話はおもしろいな 《 住み慣れた ここのお話 ふーん、あれ?》
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