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言わねばならぬッ! の商品レビュー

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2013/11/16

平成日本の現状に言わねばならぬッ!と立ち上がった、御大二人の対談集。 脱線だらけで止まらない愉快で軽妙な二人。 三波春夫芸能生活60周年記念として出版。 底引網を引く様に集めた日本中の知識に、温かく味付け、回転の速い頭と口でまくしたてる永六輔。 永六輔が大御所三波春夫にどのよう...

平成日本の現状に言わねばならぬッ!と立ち上がった、御大二人の対談集。 脱線だらけで止まらない愉快で軽妙な二人。 三波春夫芸能生活60周年記念として出版。 底引網を引く様に集めた日本中の知識に、温かく味付け、回転の速い頭と口でまくしたてる永六輔。 永六輔が大御所三波春夫にどのように切り込み、茶化すのかが面白そうで手に取りました。 ところが読み始めて三波春夫の論客ぶりに驚き感服しました。歌唱権のことから果ては日本の歴史、戦後史、政治、教育論まで深い造詣をお持ちで、これを筋の通った判り易い語り口で丁寧にお話されています。今まで歌手一筋で門外不出だったもう一人の『論客 三波春夫』を解禁した一冊です。 もちろん10コ下の永六輔が三波春夫に「話が長い」だの「また脱線した」だの茶々を入れる面白さも期待通りでした。途中さだまさしが登場するくだりでは二人して三波春夫をいじくりとても愉しい感じです。もちろん二人とも三波春夫へ敬意を表しているので、可笑しくて気持のいい対談になっています。昭和の話術、話芸、大事なことを学ぶのに参考になる一冊です。

Posted byブクログ