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海の上のピアニスト の商品レビュー

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2009/10/04

アレッサンドロ・バリッコの作品を読んだのは「CITY」に続いてこれで二作目。(何年かブランク有り) 一生のうち、一瞬たりとも陸にあがらず船で過ごした男の物語。 船の乗組員の人となりは自分の想像の範囲を超えるのかもしれない。 語り部となる主人公の友人を通して以外の見方でしっくり...

アレッサンドロ・バリッコの作品を読んだのは「CITY」に続いてこれで二作目。(何年かブランク有り) 一生のうち、一瞬たりとも陸にあがらず船で過ごした男の物語。 船の乗組員の人となりは自分の想像の範囲を超えるのかもしれない。 語り部となる主人公の友人を通して以外の見方でしっくりくる生活を自分が送っているからかもしれない。(その為の語り部?なのだろうけれど・・) その上で、 「普通の人ならこうするだろう、だけど、僕は違うんだよ」 というような見え見えのあざとい切り口の書かれ方ではなく、そこに広がる世界がすべて起り得る事柄や思考回路かもしれない、と引き込まれていった。 なかなかそういう作品に出会えないとき、この作品読むのは面白いかもしれない。

Posted byブクログ