なぜ「困った人」なのか の商品レビュー

小此木啓吾(著者)

2010/12/03

身の回りの困った人たちの解説。
大学教授、精神科医とかが書く本は、結局は症例の分析にとどまっていて、どうしたら、その人たちを普通に戻すことができるか、とか、うまく付き合っていけるかということについては一切触れない。
必要とされるのは対処法なんだけどなぁ、どうしてそんな本を書く人はいないのだろうか？

2009/10/04

あらゆるタイプの人間を具体例を用いて解説している。それらの人間への対処法というより、行動心理など解説中心である。
実際、自分の性格を省みるきっかけになる本である。しかし、具体的に例を用いすぎてタイプと傾向の決め付けのような言及がみられる。
おそらく、おこのぎさん本人の周囲にいる人を想定して書かれているからだろう。
なるほどなと共感できる点が多々ある。
恋人同士のやきもちは醜いとされてきた日本の風土で、日本の若者は焼きもちを表に出しづらくなっている。
普段、私たちは劣等感と優越感のバランスを適当に保ちつつ生活している。など

2009/10/04

周りに困った人がいるから読んだんじゃなくて、私が「困った人」かもしれないという不安から読んでみた。
ところどころ私にも耳が痛いってところもあったし、あーこんな人いるいるってところもあった。
まずは自分が困った人にならないように気をつけます。

2009/10/04

人の心の中でねたみとともに、やきもち、嫉妬ほど苦しい感情はない。些細な身振り、素振りから、イアーゴのささやきにのって、最愛の妻を疑うオセオの悲劇。男にも女にも嫉妬の虜にする人がいるが、相手にするととても苦しい。しかし嫉妬はみにくいものばかりではない。