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京菓子歳時記 の商品レビュー

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2011/06/19

先日、末富のきんとんをいただく機会があったので。 京都の和菓子屋さんには3種類あって、普段のおやつになるお饅頭などを売っている「おまんやさん」、餅や赤飯を商う「餅屋さん」、そしてよそいきのお菓子を作る「(上)菓子司」と呼ばれる。 その上菓子司の一つ、末富の和菓子を四季ごとに紹介...

先日、末富のきんとんをいただく機会があったので。 京都の和菓子屋さんには3種類あって、普段のおやつになるお饅頭などを売っている「おまんやさん」、餅や赤飯を商う「餅屋さん」、そしてよそいきのお菓子を作る「(上)菓子司」と呼ばれる。 その上菓子司の一つ、末富の和菓子を四季ごとに紹介する写真ブック。 いや、美しい。 意外に色鮮やかなものもあるのは、薄暗い茶室でも映えるようにということか。 「紅梅」、「遠山餅」、「女郎花」、「野分け」、「万寿喜久」あたりが特に印象深い。 色も意匠もあまりわかりやすくしないところが京風とのこと。互いに「ひねり」を解するところが菓子の取り持つ「遊び」なのだそうで。 *そこがうまく噛み合わないと「いけず」につながるんだな、きっと(^^;)。

Posted byブクログ

2011/01/19
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※このレビューにはネタバレを含みます

京都の風習 なにごとも分相応。 神迎え、先祖迎えのための門松も控えめ。 「根付きますように」根こそぎひきぬいた松を 半紙で包み、紅白の水引きで結んだ簡素な松飾り。 菓子の銘 【咲分け】 同じ根から色の違う花を咲かせることを咲分けとか相生といい、 相生の松と言えばめでたさの極みで、共に生き、育つという趣意。 新春にふさわしい言葉。紅梅白梅に染め分けたきんとんで、 家族や夫婦の仲睦まじきを願う睦月の菓子。 【若松】 新春。 根付きますように。 【妙音天】 音楽の神、弁財天は琵琶をかかえている。 その使者が蛇であることから、琵琶をあしらった菓子を 巳年の菓子とする。 【暁声】 かごめと言えば、籠の中の鳥という連想で酉年の菓子。 【福俵】 子の菓子。俵のねずみでも大黒様の使いでも連想は自由。 【未開紅】 まだ寒い二月を"衣更着(きさらぎ)"と呼んだ先人。 如月の寒さと春の待ち遠しさを未開の紅椿で表現。 【初午】 二月最初の午の日。 稲荷大社の象徴である宝珠を鮮やかな紅色に。 【お火焚き饅頭】 11月は各神社でお火焚きがある。 火を扱う商家では大切な行事で、無病息災と火除けを祈る。 この日の菓子は、火焔宝珠が焼印された楕円の紅白饅頭と 柚子の香りのおこし、みかんの三種と決まっている。 みかんは護摩木を焚いた残りの火に入れて焼く。 それを食べると1年の間カゼをひかない。 12/8は、お釈迦さまが悟りをお開きになった日。おろはち。

Posted byブクログ