ごんぎつね の商品レビュー
ごんぎつねはただの悪…
ごんぎつねはただの悪戯好きの狐ではない。本当は独りぼっちで寂しかったからだ。平十に喜んでもらおうと思ってしたことが…悲しい結末に終わったけれど最後にごんの気持ちが伝わって良かった。
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幼いころ、母親に読ん…
幼いころ、母親に読んでもらって涙した記憶がある。情景描写が秀逸。
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小学校の時に教科書で…
小学校の時に教科書で読んだが、改めて読んでも良い作品だなと感じさせられる。銃から立ち昇る煙の描写のくだりが心に残っている。
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小学生何年生の時以来の邂逅である「ごんぎつね」。嗚呼こんな話しであったと懐かしく思うと同時に、当時の記憶が結構残っているものだと驚きをもたらされた。 何故かと考えたところ、この優しく明瞭な、子供にも分かりやすい文体にあり、それが子供ながらも何処か日本の原風景に結びつき、心の琴...
小学生何年生の時以来の邂逅である「ごんぎつね」。嗚呼こんな話しであったと懐かしく思うと同時に、当時の記憶が結構残っているものだと驚きをもたらされた。 何故かと考えたところ、この優しく明瞭な、子供にも分かりやすい文体にあり、それが子供ながらも何処か日本の原風景に結びつき、心の琴線に触れるからではなかろうか。 しかしユーモラスなごんぎつねというキャラクターと反比例するが如くに分かり合えないもの同士の悲哀が込められている。ただごんぎつねの死をもって最後には分かり合えることに繋がるところに何処か作者本人の希望のようなところがあるのかもしれない。 そのほかには「おじいさんのランプ」「うた時計」「おしどり」「花のき村と盗人たち」「十三の詩」を収録。 新美南吉は29歳で夭折したとは知らなかったが、本当に残念であり、児童文学といって馬鹿にするものではないと再認識した。
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新美南吉は子どもの頃から好きだったけど、大きくなってから読むとなぜ好きだったのか、どういうところが好きなのか、それが分かって切ない。優しさ、寂しさ、孤独感、喪失感、絶望感・・・。すべて南吉が感じていたものだと思う。描写のやわらかさ、美しさも秀逸。
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