日本型マーケティングの革新 の商品レビュー
購買関与度と製品判断力の2軸、4象限で流通の変遷、製品戦略の変遷などをすっきり説明できているところが見事。 自分の関わっている業界はこの本の理屈にあまりにもフィットしているので、非常に刺激を受けた。
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日本のマーケティングがその有効性を失った理由を、 消費者行動の切り口から論じた内容。 本書の言葉を借りれば、「未熟だが関心の高い消費者」に対しては、 非常に有効であり、日本の高度経済成長の源泉となった日本のマーケティング。 消費者の判断力の向上、関心の低下とともにその有効性を失...
日本のマーケティングがその有効性を失った理由を、 消費者行動の切り口から論じた内容。 本書の言葉を借りれば、「未熟だが関心の高い消費者」に対しては、 非常に有効であり、日本の高度経済成長の源泉となった日本のマーケティング。 消費者の判断力の向上、関心の低下とともにその有効性を失ったとされる内容は、 おそらくマーケティングに関係している人が読めば、非常に納得感が高い。 日本のマーケティングの特徴として、流通系列化、企業名ブランド、 同質的マーケティング、連続的新製品投入を挙げている。 著者も述べている通り、全てがその有用性を失っている訳ではないし、 業界によっても異なるであろうが、全てが真理のように思える。 ではどうするか? それぞれ細かな提案がなされているが、 判断力と関与度によって4象限に切っているため、 必ず4パターン出てくる内容は網羅的である反面、わかりにくさを助長している。 自身の業界がどうポジショニングされるのかをよく考えた上で読む方が、 本書を理解するには向いている。 私はチャネルに関心を持って読み進めたが、 チャネルについては、一般的なパートナーシップ論の域を出ておらず、 この点については残念。
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