超少年 の商品レビュー
物語が進むにつれピエロaが衰弱していくのが不安で仕方なかったけれど、最後はハッピーエンドで良かった。 真っ白な雪景色に菫色が冴える、少しSF風味なお話。 見た目はほぼ同じなのに性格は全く違うピエロ達に振り回されるスワンがかわいい。 それに、カイトさんの格好良さときたら…。 最...
物語が進むにつれピエロaが衰弱していくのが不安で仕方なかったけれど、最後はハッピーエンドで良かった。 真っ白な雪景色に菫色が冴える、少しSF風味なお話。 見た目はほぼ同じなのに性格は全く違うピエロ達に振り回されるスワンがかわいい。 それに、カイトさんの格好良さときたら…。 最後にとんでもない秘密も明かされて、この兄弟には何度も驚かされます。 * 「確かめたかった。王子が、以前よりも確実に幸福なのかどうか。」(133頁) * aと王子の再会の場面には涙腺が緩みました;
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SFではなかったけれど、少年が綺麗なので許す。 前に触りだけ読んで違う話とごっちゃにしていたので、通して読むのは初めて。 だけど、少年たちお洒落すぎでは。
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王子が〈超〉リープ中の事故により行方不明となる。そして、スワンは、ピエロα、β、γに王子と間違えられる。紆余曲折の後、ピエロは、眠っている王子を発見し、王子と共に去っていく。 スワンは〈原初〉の王子。 カイトはANSA特務員。 すっきりする終わり方で、結構良かった。 不思議ワールドをたっぷり堪能出来て満足である。
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僕の中では長野まゆみは3期に分けられます。硬質的で綺羅綺羅とした硝子細工のような砂糖菓子のような少年たちの物語である第1期。肉感的に匂い立つような情念を感じる第2期。湿り気を帯びた柔らかく曖昧な空気感の第3期。今作は第2期の物語ですね。そしてこの時期はBL的要素が一番彩り強く表れ...
僕の中では長野まゆみは3期に分けられます。硬質的で綺羅綺羅とした硝子細工のような砂糖菓子のような少年たちの物語である第1期。肉感的に匂い立つような情念を感じる第2期。湿り気を帯びた柔らかく曖昧な空気感の第3期。今作は第2期の物語ですね。そしてこの時期はBL的要素が一番彩り強く表れていると感じます。 王子とピエロという関係、王子の身体から芽吹く植物。SF的世界観を作者ならではの彩りで飾っています。その為一粒で二度美味しいというように仕上がっています。第2期の作品には苦手意識を持っていたのですが、いやはや面白い。読み損なっている作品も読まなくちゃ。
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身体から植物が生える体質の主人公の前に現れたのは、自分を記憶喪失の王子と呼び、自分には理解不能な話をする同じ顔をした少年達。 素直じゃない少年達の交錯する好意と、同じ顔をした複数の人間と記憶喪失を通して自分とは何か、問い続ける作品。 繰り返し語られる希少な植物の話、人の身体...
身体から植物が生える体質の主人公の前に現れたのは、自分を記憶喪失の王子と呼び、自分には理解不能な話をする同じ顔をした少年達。 素直じゃない少年達の交錯する好意と、同じ顔をした複数の人間と記憶喪失を通して自分とは何か、問い続ける作品。 繰り返し語られる希少な植物の話、人の身体に花咲く植物、眠り続けることなど、長野らしい美しい言葉が話を飾る。
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再読。なんだか久し振りに分かりやすいハッピーエンドに触れたような。もうこういう作品は書かれないのかしら。すごく好きなので、読みたいです。
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行方不明になった王子を追って、ピエロと名乗る三人の少年がやって来た。三人は、兄の留守中一人で留守番をしているスワンという少年を王子と間違い……。
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2012/07/09 再読。 4月からがじゅまるを育て始めたのが切っ掛けでこの小説をおもい出し、東京国際ブックフェアで初版を見つけてこれ幸いと購入した。このペーパーバッグをおもわせる表紙が好きで、文庫ではないこちらを手元に置きたかったので嬉しい。 初めて読んだのが10年以上前なの...
2012/07/09 再読。 4月からがじゅまるを育て始めたのが切っ掛けでこの小説をおもい出し、東京国際ブックフェアで初版を見つけてこれ幸いと購入した。このペーパーバッグをおもわせる表紙が好きで、文庫ではないこちらを手元に置きたかったので嬉しい。 初めて読んだのが10年以上前なので記憶の頼りなさったら尋常ではなく、スワンがもっと理不尽な目に合うものだとおもっていたのでラストの軽快さに驚いた。長野作品には理不尽な目に合う登場人物が多い印象なので記憶の捏造をしていたのかも。 雪景色が変化する際の描写のうつくしさにこの著者の賢才を感じる。 (読み進めていくうちにまさに“締め殺し植物”やら“気根”などの文字を発見し嬉しくなった。(わたしのなかで)まさかの100円ショップで購入したがじゅまるは、小さいながらもとても元気に育っている。)
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内容(「MARC」データベースより) 行方不明になった王子を追って、 ピエロと名乗る三人の少年がやって来た。 三人は、兄の留守中一人で留守番をしている スワンという少年を王子と間違い…。 *☆*――*☆*――*☆*
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長野さんの小説ではかなり好きな部類。珍しくれっきとしたハッピーエンドだからかもしれない。 娯楽の域は出ないが。 99年にこの世界観とは、一時代築いている方だなとつくづく感じる。 欲を言えば、短い。
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