火恋 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私はこの人の文章がどうしても好きになれません。一文一文がめちゃ長い上、妙な「・・・・・・」が多すぎます。「〜〜〜〜した時・・・・・・〜〜〜〜〜〜〜した時、〜〜〜〜が〜〜〜〜〜して、しかし〜〜〜・・・・・・〜〜〜〜〜だから〜〜〜して〜〜〜〜〜した」みたいな文章が続き、出来事が頭に入ってこない。 ストーリーは香港を舞台にした恋愛にまつわる短篇集。一つ一つのお話の流れはかなり単純でベタです。 基本的には主人公の心境のみしか描かないタイプの小説なんですが、その主人公の心境も「・・・・・・」の多用のおかげでよくわかりません。さすがに1ページで10回「・・・・・・」を使ったら、何を言いたいんだかわからなくなる気持ちをわかってほしい。 同じ一文が長いのでも、昭和初期ぐらいの作家がやると美しいし、伝わるのはなぜかなあ。多分小さな表現の違いなんだろうけど、「火恋」は長い文章を読ませてくる魅力を欠いていたと思います。
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