夢の庭、幸せの家 の商品レビュー
アン・ウィールらしい華やかさと堅実さのバランスが取れた作品です。
運命は切り開くもの?それとも、決められているもの? ガーデン・デザイナーのホリーは、ある日偶然、ロンドンの花市場でピアス・サザランドと再会した。背が高くたくましい体つき、傲慢な態度― ピアスは義姉が五年前につきあっていた男性だ。彼のせいで義姉は堕落し、今ではお金のために男性と...
運命は切り開くもの?それとも、決められているもの? ガーデン・デザイナーのホリーは、ある日偶然、ロンドンの花市場でピアス・サザランドと再会した。背が高くたくましい体つき、傲慢な態度― ピアスは義姉が五年前につきあっていた男性だ。彼のせいで義姉は堕落し、今ではお金のために男性とつきあっている。幼いころに母を亡くし、次いで父も亡くしたホリーにとって父の再婚相手の子である義姉は、たったひとりの家族だった。 「久しぶりだね。元気かい、ホリー?」 驚いたことに、ピアスは親しげに声をかけてきた。ホリーは彼への憎しみを胸の内にとどめておくことができず、ふたりは激しい言い争いをしてしまう。だが二週間後、ふいにピアスが仕事中のホリーを訪ねてきた。(裏表紙より) ピアスは日本語が堪能で、裕福な日本人女性のガイドをしていたため、ヒロインと出会います。 この日本人女性がとても魅力的なので、作者の日本人観が悪いものではないようです。アメリカ人とのハーフである彼女の孫息子の結婚が、相手の親族女性が先の大戦での日本を憎んでいるため暗礁に乗り上げているのを、ホリーが助言する場面もあります。こちらもハッピーエンドなので安心です。
Golden Pearl
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