絵本の書き方 の商品レビュー

エレン・E.M.ロバーツ(著者),大出健(訳者),椋田直子(訳者)

タイトルにあるとおり…

[文庫ＯＦＦ]

タイトルにあるとおり、絵本の作り方をAからZまで教えてくれる。絵本作家になりたいと思う人にとって読んでおいて損のない本だと思う。絵本作家の卵がまず行うべきことは、たくさんの絵本を読むことだと述べられている。数百数千の絵本をただひたすら読み、感じ、考え、分析することで、絵本に関する知識が身につき、絵本を作るうえでの勘が研ぎ澄まされてくるからだ。そしてこの絵本を読むという体験はとても楽しいものであり、そう感じないものは別の道を探したほうがいいでしょうと言っている。絵本作家になりたい人はまずたくさんの絵本を読む

絵本が大好きな人なら…

[文庫ＯＦＦ]

絵本が大好きな人なら一度や二度は思ったことがあるでしょう、自分で作ってみたい！と。そんな人におすすめな本です。主人公の作り方はもちろん、プロットの立て方、イラストレーターとの共同作業の進め方、原稿持ち込みのコツまで書かれた絵本作家になるためのパーフェクト・ガイドです。ただし著者が外国の方なので日本でプロとして目指す人に合うのか不安が残る箇所もありますが、あくまで絵本作りの参考としてはちょうどよいと思います。

2015/05/13

絵本を書くにあたっての心構え。身が引き締まる内容。単なるハウツーを越えている。絵本好きな人が読む本ではないかもしれない。編集者から見た、子どもに喜ばれる、絵本づくりとは何か、という意味で、作り手にとって示唆に富む。

・みな、かつては子どもだったのに、大人になると、その記憶は霞んでしまう。が、絵本作家は忘れない。初めてジャングルジムのてっぺんに登ったとき、夕日が斜めに射していたこと。三十五年前のある日、おばあちゃんに手をひかれて大通りを横切ったときの手の感触。
・絵本作家には、ショートショートと詩を書く力の両方が要求される。無駄は一切許されず、一語一語に意味を持たせなくてはならない。言葉にまつわるニュアンスを敏感にとらえ、ここはこれでなくてはという言葉を選び抜いて、鮮やかなイメージを構築しなくてはならない。
・絵本作家が探すべきは新しい視点、新しいアプローチであり、新しいアイデアではない。絵本作家にとって最大の課題は前人未踏のテーマを発見する事ではなく、自分が語るべき事を持ち、しかも子どもが興味をもって耳を傾けてくれるような、心の通い合うテーマを見つけることである。
・ダニエル・Ｍ・ピンクウォーター：芸術における私の理論と方法……わたしにはこの机がある。（略）思うに、私の作品の出来は、わたしの想像力や長年の修練や知性が前もって知らせるものよりもはるかに素晴らしい。（略）わたしは百万ドル積まれても、自分の机は手放さない。

2013/09/11

絵本の書き方の基礎をとてもわかりやすく書かれている。絵についても書かれているが、物語の構成についての方が多めに書かれている。何度も繰り返し練り直しが必要。改めて絵本の難しさ奥深さをみた。
「作家が目指すべきは、デザートつきのフルコースのようにすべてがそろった、丸ごとの物語を読んだという満足感を、読者が持てるような本を書くことである。」

2012/06/18

　おもしろく読めた！　「絵本の書き方」の本だけど、書いている人が編集者だから、その視点から色々教えてくれているからタメになりました。編集者になりたい私だけど、これ読んでちょっと絵本作家側にまわってみたくもなった！笑

2009/10/04

これ「単なる趣味」カテゴリのがいいんじゃないかって気もするんですけど一応。童話ではなくあくまでも「絵本」の作り方というのがいい。絵本の特性や可能性についても知ることができます。