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アンハッピードッグズ の商品レビュー

3.2

19件のお客様レビュー

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2024/09/28

空疎感のある微妙な関係、感情というより感覚に近い愛情や欲といったものの表現が良かった 感覚だけで進むストーリーは、関係が流動的でどう動いていくか分からない 偶発的に展開していく内容に翻弄されるように読めた 現実であれば、主人公達に嫌悪感を抱くだろう 恋愛小説ではないと思った

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2017/11/04

1999年刊行。著者には珍しい恋愛もの。 真緒と岳(ガク)はパリで犬の弁慶と共に暮らしている。 ある日、岳は空港で置き引きにあって困っていた日本人の新婚カップルを連れて帰ってくる。 激しい場面、激情にかられる場面があるわけではなく、淡々と進む中に変化が織り込まれている。 面白かっ...

1999年刊行。著者には珍しい恋愛もの。 真緒と岳(ガク)はパリで犬の弁慶と共に暮らしている。 ある日、岳は空港で置き引きにあって困っていた日本人の新婚カップルを連れて帰ってくる。 激しい場面、激情にかられる場面があるわけではなく、淡々と進む中に変化が織り込まれている。 面白かった。 (図書館)

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2017/01/23

パリで暮らすガクとマオ。パスポートを取られ困っていた新婚の都筑夫妻を助けたことから、不協和音が鳴りはじめる。 ガクが好きではなかった。 どうにも煮えきらなくて、嘘つきで。 でもきっと、魅力的なのでしょうね。 最初から何かが起こりそうな雰囲気プンプン。 なるようにしてなったかなと...

パリで暮らすガクとマオ。パスポートを取られ困っていた新婚の都筑夫妻を助けたことから、不協和音が鳴りはじめる。 ガクが好きではなかった。 どうにも煮えきらなくて、嘘つきで。 でもきっと、魅力的なのでしょうね。 最初から何かが起こりそうな雰囲気プンプン。 なるようにしてなったかなという感じ。 最後のどんでん返し?は、マオよりも飼い犬弁慶のためにも良かったなと思いました。

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2014/03/30

表紙を見て「とってもパリな感じだな」と思っていたら舞台がパリだった。 真緒のようにカラリ、サラリとは生きていけそうにない。 こんな状況になったら、とてもとても相手の行動が気になるよ。

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2014/01/30

ヴェルサイユ宮殿はいつも混んでいるのかしら。 私が行ったときも 入るのに1時間以上かかった記憶があるな・・・

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2012/06/17

最後のどんでん返しにびっくり。 でもそのお陰で読後感は不思議とすっきりした感じ。 ガクとマオ、好きだな。でも何とも言えない関係。4人の関係性、すごく複雑な思いで読みました。 すごく面白かったんだけど、「壊してみたい」という感覚に共感しきれなくて、ちょっとモヤモヤ。

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2012/01/08

Amazon内容紹介の引用「幼稚園からの知り合いである真緒と岳は、パリで犬の弁慶と共に同棲している。恋人のような、ただの腐れ縁のような関係の二人。ある日、岳は空港で置き引きにあって困っていた日本人のカップルを連れてアパートへ帰ってくる。パスポートが再発行されるまで、と二人をしばら...

Amazon内容紹介の引用「幼稚園からの知り合いである真緒と岳は、パリで犬の弁慶と共に同棲している。恋人のような、ただの腐れ縁のような関係の二人。ある日、岳は空港で置き引きにあって困っていた日本人のカップルを連れてアパートへ帰ってくる。パスポートが再発行されるまで、と二人をしばらくの間部屋に泊めることにした真緒と岳。奇妙な同居生活は、ある偶然のいたずらを境にして、四人の関係を微妙に歪ませてゆく……。」 今までの著者のイメージから想定していた雰囲気とは全然違ってた。こういう作品も書けるのか??とちょっと意外だった。けど、いかにもパリ的な全体の雰囲気、淡々とした心理描写、いろんなお料理の描写等々、なかなか、楽しませてもらいました。『タルト・タタンの夢』シリーズでも感じたけど、この著者の描くいろんな料理がほんとに楽しい。きっとすごいグルメなんだろうな。 最後に仕掛けられたどんでん返し、真緒に肩入れしていたわたしはほっとしたけど、日本人カップルにはちょっとお気の毒^^;

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2011/11/02

これも表紙が気に入って借りた。文庫もすてきな表紙。近藤さんはほんとうに犬がすきで、犬派のわたしとしてはうれしい。本の内容というか、4人の登場人物全員が、すこしずつひどい。ひどくないのは弁慶、お前だけだよ…(犬です)。それでも読後感はわるくない。小説だからな!というかんじ。でも授業...

これも表紙が気に入って借りた。文庫もすてきな表紙。近藤さんはほんとうに犬がすきで、犬派のわたしとしてはうれしい。本の内容というか、4人の登場人物全員が、すこしずつひどい。ひどくないのは弁慶、お前だけだよ…(犬です)。それでも読後感はわるくない。小説だからな!というかんじ。でも授業でパリの地理や街並みの成立過程を聞いた直後だったので、繋がる部分が多くてそういう楽しみ方ができた。

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2011/08/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館にて。 なーんか…。全員やなやつ。わからなくはないけど。そんなこと言ったら元も子もないけど、こんなんするなら最初から優しくなんかしなきゃいいのに…。全員残酷で自分勝手、そしてみんな、お互いのことを好きじゃない、大切に思ってないと思った。 でも最後まで読んでしまったのは、妙にリアルでわかる感じがしたから。きっと自分にもある残酷さで自分勝手さなんだろう。それに好きという気持ち、相手を大切に思う気持とは正解があるものではなく、裏腹な態度を取ってしまったりある日突然醒めてしまったりしてしまうこともあるから、それを知ってるからこの物語も嫌だと思いつつ心に残ったのだと思う。 ラストの一文もこわい。

Posted byブクログ

2011/02/21

+++ なんだろう。壊してしまうとなんとなく安心するの―要するにわたしはまだ、子供なのかしら。ことばや約束事を重ねることで築き上げてきた関係。気鋭が挑む、邪悪な恋愛小説。 +++ ホテルで働いている岳(ガク)の飼い犬・弁慶の世話係として日本から呼びつけられて、真緒はパリにやっ...

+++ なんだろう。壊してしまうとなんとなく安心するの―要するにわたしはまだ、子供なのかしら。ことばや約束事を重ねることで築き上げてきた関係。気鋭が挑む、邪悪な恋愛小説。 +++ ホテルで働いている岳(ガク)の飼い犬・弁慶の世話係として日本から呼びつけられて、真緒はパリにやってきた。岳と真緒は恋人同士と呼ぶにはつきあいが長すぎるほど幼馴染で腐れ縁である。そんなある日、空港で置き引きに遭って途方に暮れている日本人の新婚旅行カップルを部屋に泊めることになったのだった。それからふた組の男女の関係が微妙に捻じれていくのである。 情熱で結ばれているようにはまったく見えない岳と真緒だが、きっと似た者同士なのだ。ページの裏と表のように、背中合わせになっていなければ成り立たないようなつながり方をしているのではないだろうか。危ういのになぜか安定してもいる一冊だった。

Posted byブクログ