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春と修羅 の商品レビュー

4.3

12件のお客様レビュー

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2020/03/15

盲目になったら、この本を読んでもらって色と絵を楽しもうと思った。特に、題名になっている「春と修羅」は色と絵が動き回って、グワァと近寄ってきた。凄い好き。 教科書でしか知らない人に知ってほしいと思った。

Posted byブクログ

2016/08/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりに手に取る。 心に響くのはやはりトシシリーズ。 最愛の妹トシを失った賢治の悲しみは何よりも深くて、それを自分の中でどう処理すべきか、答えが見つからず苦しんでいる様子が窺える。妹の幻影を追いかけて北の大地を彷徨う賢治は、どこにたどり着くのだろう。

Posted byブクログ

2015/09/28

 天性の詩人なのであろう。初めて銀河鉄道の夜を読んだ時、幻想的な長い詩を読んでいるように感じた。  宮沢賢治の魂が蒼い宇宙の果てで、無数の星を抱きしめているかのようだった。  私も本を読みながらオーロラのように輝く幾多の星々にそっと触れたような気がしたものだ。  宮沢賢治はいつ...

 天性の詩人なのであろう。初めて銀河鉄道の夜を読んだ時、幻想的な長い詩を読んでいるように感じた。  宮沢賢治の魂が蒼い宇宙の果てで、無数の星を抱きしめているかのようだった。  私も本を読みながらオーロラのように輝く幾多の星々にそっと触れたような気がしたものだ。  宮沢賢治はいつもそんな宇宙の果てにたった一人で佇んでいたのだろうか。彼はこううそぶく。  「おれは一人の修羅なのだ。」  季節は廻り、生き物の命が萌え始め、爛漫の春を迎えようと、一人孤独な修羅なのだ。  実生活での孤独がそうさせたのであろうか。いや、それだけではあるまい。人生とは「百年の孤独」である。  宮沢賢治の研ぎ澄まされた感性は、彼の魂を一人きりの宇宙から決して開放してはくれなかったのではないだろうか。  人は皆、一人きりの修羅だ。そして永遠に宇宙を彷徨い続けるのだろう。    

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2013/02/06

ビブリア古書堂 三巻に取り上げられた 本なので読んでみました 宮沢賢治は 注文の多い料理店 銀河鉄道の夜 などの童話は読んだが 詩集は初めて 広がり感のある表現 文字のレイアウト 空間が非常にいい 揺れ動く気持ちの時には 文字も動き 肯定したり じっとしている時は 揃ってい...

ビブリア古書堂 三巻に取り上げられた 本なので読んでみました 宮沢賢治は 注文の多い料理店 銀河鉄道の夜 などの童話は読んだが 詩集は初めて 広がり感のある表現 文字のレイアウト 空間が非常にいい 揺れ動く気持ちの時には 文字も動き 肯定したり じっとしている時は 揃っている 文字の分量 改行 そういったものが 非常に絵本に 使われる雰囲気で 見ていて美しい 春の少し浮きたつ感じが 感じられたり 銀河鉄道の夜を感じさせてくれたりした 今回読んだのは 雰囲気だけで 意味はたぶん 掴めて無い(^-^; まだ 二巻 三巻と続くので また読んでみたい

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2009/11/18

「春と修羅」は、宮沢賢治による詩集です。 詩集に収録されている表題作品の『春と修羅』は、 「おれはひとりの修羅なのだ。」という所に象徴される、 主人公「おれ」の自己宣言を伴った内容となっています。 また、「春」の情景と心象風景といったような 「内面と外景」「光と影」とい...

「春と修羅」は、宮沢賢治による詩集です。 詩集に収録されている表題作品の『春と修羅』は、 「おれはひとりの修羅なのだ。」という所に象徴される、 主人公「おれ」の自己宣言を伴った内容となっています。 また、「春」の情景と心象風景といったような 「内面と外景」「光と影」といった対比が印象的です。 この作品の一部は少しずつ各行の段組が上下にずれ、 全体がうねっているような形になっており、 それによって、賢治の内面の動揺が 外界の知覚を歪ませている様が表現されています。

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2012/03/10

序文でひきこまれた。 詩ではなく、「心象スケッチ」ということばがなんとしっくりくることか。 大切にしたい一冊。

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2009/10/04

宮沢賢治の心象スケッチ、≠詩集です。 「銀河鉄道の夜」とか、彼の残した童話はどれも好きだけど、個人的に宮沢賢治は詩の世界に於いてその才能を最大限に発揮していると思います。この世界観はきっともう彼しか表現出来ない。賢治の詩は色んな要素が多分に含まれていて、正直何度読んでも分からな...

宮沢賢治の心象スケッチ、≠詩集です。 「銀河鉄道の夜」とか、彼の残した童話はどれも好きだけど、個人的に宮沢賢治は詩の世界に於いてその才能を最大限に発揮していると思います。この世界観はきっともう彼しか表現出来ない。賢治の詩は色んな要素が多分に含まれていて、正直何度読んでも分からない箇所が多々あります。それは哲学であったり、宗教であったりする。難解な単語が沢山あるけどそこからイメージを拾って思い描いて見える賢治の世界だけでも十分素晴らしいものがあります。 表題にもなってる「春と修羅」は大好きな詩の一つだし、賢治の最大の理解者であった妹の死を嘆いた「永訣の朝」は思わずホロっときます。いつも手の届くところに置いてある本の一つです。

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2009/10/04

無人島に一冊だけ本を持っていける、みたいな時には、おそらくこれを持っていくんじゃないかなあ。何べんも何べんも読み返していますが、一向に飽きません。読む度に発見のある詩集です。

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2009/10/04

この人の作品はいつかすべてきちんと読んでみたい。 高校の先生がとてもいい先生だったので彼の指導の下に学ぶことができて本当によかったと思う。 とてもすばらしい作品。

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2009/10/04

わたくしといふ現象は仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です。 この序文がたまりません。 「恋と病熱」も収録されているのかしら?

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