ヴェルサイユの異端公妃 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
早くから登場する「(リーゼロッテの叔母でプファルツ公妃とある)アンナ・ゴンザーガ」と「英国皇太子妃カロリーネ(キャロライン)」の説明が後半過ぎて、ずっと「誰これ?」って思いながら読むのが辛かった。巻末の3つの系図がとても詳しいのに見にくくて残念。 しかし、ゾフィー叔母さんって、スゴくないっすか?息子の系列はイギリス王、娘の系列はプロイセン王…。言うたらゾフィーも、息子はルイ15世の摂政で末はルイ・フィリップ家やし、娘はフランツ1世の母か。 修道院に入った孫娘が、劇場を建てるわ、射撃の練習するわ…ってのが驚愕。堕落ってレベルじゃ収まらないでしょー。
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できれば書簡集もそのまま翻訳してほしいです。海野弘さんの本でも紹介されていたリーゼロッテの手紙に沿って書かれた評伝です。系列から生い立ち、ヴェルサイユでの状況まで丁寧に記されていて分かりやすいです。この当時ここまで進歩的な女性がいたことは驚きです。そしてその女性が育まれたのは西洋...
できれば書簡集もそのまま翻訳してほしいです。海野弘さんの本でも紹介されていたリーゼロッテの手紙に沿って書かれた評伝です。系列から生い立ち、ヴェルサイユでの状況まで丁寧に記されていて分かりやすいです。この当時ここまで進歩的な女性がいたことは驚きです。そしてその女性が育まれたのは西洋の中枢と自負するヴェルサイユの文化から遠く離れた異質の文化であったことは皮肉です。とはいえ、紹介されえいる手紙は著者が選択しており、中立であろうとしていますが、彼女はリーゼロッテの味方です。不倶戴天の敵として紹介されているマントノン夫人からの反論も聞きたいところです。
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