予測ビジネスで儲ける人びと の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
「さまざまな分野でさまざまな専門家がさまざまな「予測」を行って おり、この予測結果を買うためにに莫大な金額が投じられている。しか し、これらの予測が当たる確率は「偶然」当たる確率以上のものではな い。」という仮説を鋭意検証している。 そもそも「予測」というのは、純粋中立的に物事の未来を解き明かす ために行われるように思われるが、実際には「ある意図」を持って、そ の裏づけを得るために行われることも多いと思う。さらにいえば、資源 の枯渇や人口爆発、食糧危機など予測された未来が実際時おきては困る ので、そうならないように対策を考え予測が外れるように対応するため に行われる予測もある。そういった現実の状況を見据えた上で、本書を 読めばいろいろと「使える」内容がたくさんあると思う。 この本の売りは、これらの仮説検証をしていくなかで紹介される興味 深い実験データや論理のすすめ方の部分である。結論の真偽はある意味 どうでもよい。とりわけおもしろいと思ったのは、「経済予測」「株価 予測」の章。あとは「社会予測」のところも刺激ある内容。読み終える のがちょっとしんどい本ですが、役に立つ1冊さと思います。
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天気、経済、株価、人口、技術、社会、経営など予報士やアナリスト、コンサルタントなど名前はいろいろ変われど、『予測』を飯の種にする人々がいる。ある種専門性があるようにも見えるが、統計的には予測の精度など優位性はないそうである。驚くべきことは15年前の本にもかかわらず、現況は何も変わ...
天気、経済、株価、人口、技術、社会、経営など予報士やアナリスト、コンサルタントなど名前はいろいろ変われど、『予測』を飯の種にする人々がいる。ある種専門性があるようにも見えるが、統計的には予測の精度など優位性はないそうである。驚くべきことは15年前の本にもかかわらず、現況は何も変わっていないことだ。予測は無いよりはあった方がいいように思うが、要は受け手側がどのように解釈し、備えるか次第ということなのだろう。
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要するに未来は予測できないということが主旨。 でもそれがビジネスになるということは、やはりそれに対するニーズが強いということ。 企業の意思決定においては、不確実性を認識するため、そして合意形成をする上でやはり予測が必要。ただし本質は正確な予測ではなく、それも含めて妥当性があるかな...
要するに未来は予測できないということが主旨。 でもそれがビジネスになるということは、やはりそれに対するニーズが強いということ。 企業の意思決定においては、不確実性を認識するため、そして合意形成をする上でやはり予測が必要。ただし本質は正確な予測ではなく、それも含めて妥当性があるかないか(合意形成できるかどうか)、そのロジックのほうが重要なんだろう。 ※9/5にまとめて入力
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読み始めはすいすいでしたが、最後はよれよれになりました。 予測ビジネスの内; 天気予報 経済・景気予測 株価予測 人口予測 技術予測 社会トレンド予測 経営予測 の7つのジャンルの予測のいい加減さを書いたものです。(下の予測ほど成績が悪い) ...
読み始めはすいすいでしたが、最後はよれよれになりました。 予測ビジネスの内; 天気予報 経済・景気予測 株価予測 人口予測 技術予測 社会トレンド予測 経営予測 の7つのジャンルの予測のいい加減さを書いたものです。(下の予測ほど成績が悪い) 高いお金を出して予測を買うことは,どぶにお金を捨てることに等しいそうです。 このうち,天気予報だけは科学的な解析やアプローチがなされていますが,他は予測に使うモデルの作りが,そもそもいいかげんなことが分かります。その天気予報でも精度が高いのは向こう48時間程度で,長期予報は予算の無駄使いのようです。 色々面白い箇所があったのですが,一カ所紹介するとすればここかな。(本の趣旨とは外れるのだけれど) --引用開始-- 「人口が指数関数的に増えていき,やがて,この国の資源を上回ったのを境に人口は減少に転じる。耕作によって土壌を酷使し,木工品の材料となる木を伐り出したために森林が消滅する。最後に残った成木も伐り倒され,種子や苗木はネズミが食べ尽くして,多くの樹木種が絶滅する。森林がなくなると,小川や湖は干上がり地下水源が枯渇して,表土が劣化して耕作不能になる。農業生産が激減して飢餓が発生し,人びとは動物なら何でも食べるようになり,昆虫,カタツムリ,家畜以外の多くの種が絶滅する。武力による奪略や大量殺戮が文明にとって代わり,社会は崩壊する。技術は衰退し,攻撃や寒さから身を守るためにほら穴で暮らす人も出てくる。戦乱の中で過去の文化はすべて破壊され,飢えて野蛮になった人びとは共食いを始める。その結果,人口はピーク時より75~90%も減少する」 --引用終わり-- この箇所はイースター島で5世紀から17世紀に起こったことを著者が予測風に書いたものです。イースター島は最盛期(13-16世紀)には2万人程度の人が高度な文明のもとで暮らしていたらしいのですが,1722年にオランダの探検隊が島を発見したときは未開民族が2000人いただけだそうです。イースター島は最も近い島まで2000キロもあり,そのこともこの悲劇の原因の一つでしょう。 最新の研究ではこのようなストーリーが考えられているそうです。イースター島について書いたものを読んでみたくなりました。
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