処刑列車 の商品レビュー

大石圭(著者)

2013/03/10

以前グロい系を探しているときに発見したのがこの本。
でも読んでみるとそんなにグロくなかった。
頭でっかち、尻すぼみ感もする。
「彼ら」の正体が分かったような分からないような。話通りに理解して良いものか。
被害者の中の何人かは人生のちょっと重要な話が挟まれるけど、犯人側はよほどメインの人じゃないと個人的な話が出てこない。
その辺もちょっと萎える原因かもなぁ。
最後もちょっと微妙だし。
どうせなら残った乗客が殺し合いをして、それに対する国家の意見というか、国家の対策を書いてほしかった。

2011/06/28

これぞ大石圭。

人間のエゴイズム、残虐性、弱さが、この一冊に凝縮されてる。

読んで二年が経つけれども、描かれた人間の汚さは今でも鮮明に思い出す。

2010/05/28

タイトルからして当たり前だけど、救いのない話だった。ラストがすっきりしないのも、後味悪くてそれもまたこの作品らしい。

2009/12/29

なんでこの人はこんなに凄いものを書けるんだか……いやしかし万人にお薦めは出来ない。個人的には好きなんだけどね。
とにかく鬼畜っぷりがこの人の作品の中でも、群を抜いているんじゃなかろうか。犯人グループの動機も、なんだかなあ（面白いとは思うけれど、理解はできない）。そしてもうとんでもなく後味の悪いこの結末……。
しかし一番酷くて怖いのって、テレビを見ながら他人の死を期待する一般人じゃないのかな。現実的には最もありそうなシチュエーションだしなあ。

2009/10/04

電車がのっとられた。
犯人たちは何の要求もせず、無差別に乗客を殺していく・・・。
すっごい悪意のオンパレード。
そして殺人のオンパレード。
怖いね〜。
ラストまで「どっひゃぁ〜！」って感じで、面白かったです。