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エッフェル塔の黒猫 の商品レビュー

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2009/10/12

この主人公のエリックって、、、エリック・サティのことか!! エリックはごく平凡な人という印象。 名声を得たのにあくまで平凡を望んだ人。 んん!?、やっぱり非凡なひとだなぁ。 始めは、な〜な〜に読んでてサラッと終わるんだろうなぁと思ってたら、何気に教えが詰まってたりした。 >>>...

この主人公のエリックって、、、エリック・サティのことか!! エリックはごく平凡な人という印象。 名声を得たのにあくまで平凡を望んだ人。 んん!?、やっぱり非凡なひとだなぁ。 始めは、な〜な〜に読んでてサラッと終わるんだろうなぁと思ってたら、何気に教えが詰まってたりした。 >>> 「似たり寄ったり」=対立する二つの概念の間に”橋を書ける”(ほんの僅かな共通項を探し橋渡し) ⇒両者の間に交通が始まり対立点は希薄になる 芸術=様々なイメージ 切断と放出 そして定着(音符、絵の具) >>> なにげに、作者は「千の風になって」を訳詩、作曲した新井満です。。。

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2009/10/04

●エリック・サティの若き日を描いた短編集。 「オンフルールの少年」「エッフェル塔の黒猫」「モンマルトルの薔薇と憂鬱」の三部からなる。 サティは繊細で奇矯な人物として描かれ、しばしば妄想に取り付かれる。 黒い山高帽をかぶり、黒いズボンに黒い上着に、黒猫の柄のついた傘を持ってあるく、...

●エリック・サティの若き日を描いた短編集。 「オンフルールの少年」「エッフェル塔の黒猫」「モンマルトルの薔薇と憂鬱」の三部からなる。 サティは繊細で奇矯な人物として描かれ、しばしば妄想に取り付かれる。 黒い山高帽をかぶり、黒いズボンに黒い上着に、黒猫の柄のついた傘を持ってあるく、モンマルトルの黒猫紳士。または貧乏氏。 実際、サティは貧乏だ。 酒場でピアノを弾き、極少数の人間にしか理解されない音楽を作り、わずかな金は酒に消える。 ただ友達は多い。貧乏詩人パトリス、その妹のルミヤ、画家兼評論家のユトリロ、その他多くの画家。画家兼モデルのシュザンヌ。美しいシュザンヌ。・・・ ●・・・間違いなく好き嫌いがわかれる小説。 その意味で☆ひとつ。 「エッフェル塔」と「モンマルトル」には、19世紀末のパリの、軽い、ちょっとイカれた感が漂っていて、ふわふわした雰囲気がよく描かれている。 こう言う文章に、気分よく乗れるかどうかがポイントなので、そのつもりでどうぞ。

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