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米中衝突(上) の商品レビュー

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2013/04/20

リチャード・ハーマン Jrの軍事サスペンスものでこの作品からマンドリン ターナーが女性初の米大統領として主役となります。さて、米中衝突とただならぬテーマですが、舞台はなんと沖縄本島を含む南西諸島で日本の読者としても大変気になるテーマです。初版が発行された1997年当時はそれほどで...

リチャード・ハーマン Jrの軍事サスペンスものでこの作品からマンドリン ターナーが女性初の米大統領として主役となります。さて、米中衝突とただならぬテーマですが、舞台はなんと沖縄本島を含む南西諸島で日本の読者としても大変気になるテーマです。初版が発行された1997年当時はそれほどでもなかった中国海軍ですが、現在では複数の空母を保持し、機動部隊を形成し東シナ海を渡る準備と決意が固いように見受けられます。(名目は南シナ海の哨戒と輸送航路の安全確保となってますが・・・)本書では、台湾が米国との裏取引により中国に編入され、いよいよ太平洋に向かう上で目の上のたんこぶとなっている沖縄(米国海兵隊他)を奪取せんがために機動部隊を展開するところから物語が始まります。そして、自衛隊のさしたる抵抗もないまま久米島を占拠します。(まぁ、アメリカ人の作家が書いたものなので自衛隊は、さしたる反攻もしないことになるのですが・・・)尖閣やEZライン上の油井をめぐる緊張の続く現実に思いをはせながら読むべき一冊です。

Posted byブクログ