使徒的人間 の商品レビュー
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弁証法神学で一世を風靡したバルト。シュライエルマッハーの敬虔主義が逆に自由主義神学を生み、バルトはキリスト教社会への革命、挑戦を通して新正統主義を打ち建てるパラドックス。裏切り者とされるユダの復権、自殺に対する新しい考え(生きる自由!)そして、天地創造に関するバルトの主張-神の宣言として書かれた非史実ではあるが、神話ではない出来事-また過去の自分で事実として見届けなかったことが、どうして真実と考えることが出来、そしてどうして今日の人間に関わりがあるのか、キリスト教信仰の真髄にも繋がる、よく考えて読まなければ非常に危険な本でした。
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