メディアの権力(4) の商品レビュー
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1999年(底本1983年。原本1979年)刊。全4巻中の最終巻。 全般に亘りウォーターゲート事件。そしてニクソン大統領のこれへの対応に終始する最終巻。 なお、ウォーターゲート事件の内実よりは、これを巡る報道機関各社のスクープ・取材合戦とその内幕が中心に据えられる。 一般にアメリカ戦後政治史の多くがマスコミとの関係で語られる。これはマスコミの報道が選挙結果や世論形成に多大な影響をもたらしてきたからだが、その事実を、具体的な事象、事件、報道内容と、報道機関で働く人々の動きを丹念に追うことで結実させた逸品である。 こうである故に、本シリーズが多くの人々に長く読まれているのかと感じさせられた読後感。
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