アントニオ猪木殺害計画 の商品レビュー
最初に猪木殺害を夢想する青年が登場する そしてその行方を追う主人公は作者自身である サブカルチャーとしてのプロレスを題材にした 社会派アンチ・ミステリーとでも呼ぶべきシロモノだが タブー・裏社会ネタやエログロ要素が多く、 読み手を選ぶ作品であるということはまず言っておくべきだろう...
最初に猪木殺害を夢想する青年が登場する そしてその行方を追う主人公は作者自身である サブカルチャーとしてのプロレスを題材にした 社会派アンチ・ミステリーとでも呼ぶべきシロモノだが タブー・裏社会ネタやエログロ要素が多く、 読み手を選ぶ作品であるということはまず言っておくべきだろう たしかに90年代前半、落日のアントニオ猪木を「ならびみ」ることは かつての猪木信者にとって、己の現状を肯定するための 後ろ向きな行為であったと言えるのかもしれない しかしそれが厭わしいからといって偶像破壊に走るのも、 やはり猪木に責任転嫁してるだけで後ろ向きなことに変わりはない それは猪木殺害計画の青年のことであると同時に 作者自身にもあてはまることなのだ
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