国民国家とナショナリズム の商品レビュー
『世界史の考え方』の内容を深めるために読んだ。ナショナリズムと国民国家の完成の仕方を主にドイツとフランスの視点から書いている。 ナショナリズムの高揚理由が分かりやすく、近代国民国家を、理解するにはお勧めできる良書。 また、リブレットなので短期間にスラスラっと読むことができる。
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“山川の世界史リプレット”シリーズ、なかなか読み応えあります。薄い(80ページ)ので、軽くサクッと読み終えようと思ったけど、頭につっかえて前に進まない。それどころか、いろいろ調べるために回り道をさせられたし、関連本も読みたくなってしまった。 歴史をこういった、時代の共通の現象的...
“山川の世界史リプレット”シリーズ、なかなか読み応えあります。薄い(80ページ)ので、軽くサクッと読み終えようと思ったけど、頭につっかえて前に進まない。それどころか、いろいろ調べるために回り道をさせられたし、関連本も読みたくなってしまった。 歴史をこういった、時代の共通の現象的一面を切り取って論考することが歴史を学ぶ楽しみなのだ。 本来なら、高校の授業はこういった切り口で授業をやるべきなのだろう。 一冊820円と情報量としては高いようにも思えるけど、情報の質として価値があるので、テーマを決めてまた購入したい。
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これを登録するのもどうか、とは思うけど。国民国家概念を再確認するべく読んだ。ドイツが歴史的連続性に依拠できなかったから、エスニック概念に頼ったという表記を見て、歴史協会について勉強している自分は途方に暮れた。まあでも、全ドイツ的な意識を持つ歴史協会も、結局歴史そのものというより...
これを登録するのもどうか、とは思うけど。国民国家概念を再確認するべく読んだ。ドイツが歴史的連続性に依拠できなかったから、エスニック概念に頼ったという表記を見て、歴史協会について勉強している自分は途方に暮れた。まあでも、全ドイツ的な意識を持つ歴史協会も、結局歴史そのものというよりナショナルなものを強調していこうとしていたのかなぁ。まだまだ勉強が足らない。
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【由来】 ・「民族とネイション」のamazon関連本。 【期待したもの】 ・ナショナリズムについてのシントピカルによさげ。 ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・...
【由来】 ・「民族とネイション」のamazon関連本。 【期待したもの】 ・ナショナリズムについてのシントピカルによさげ。 ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・
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(memo) (P68) アーネスト・ゲルナー -国民意識やナショナリズムの虚偽性 「ナショナリズムは国民の自意識の覚醒ではない。もともと存在していないところに国民を発明すること。」 (P69) ベネディクト・アンダーソン -想像の共同体がなぜ歴史的実体をもちえたのか 「ナショ...
(memo) (P68) アーネスト・ゲルナー -国民意識やナショナリズムの虚偽性 「ナショナリズムは国民の自意識の覚醒ではない。もともと存在していないところに国民を発明すること。」 (P69) ベネディクト・アンダーソン -想像の共同体がなぜ歴史的実体をもちえたのか 「ナショナリティとナショナリズムが文化的人造物であることを正しく理解するためには、それがいかにして歴史的存在となったか、その意味が時とともにどのように変化してきたか、そして今日、なぜそれがかくも深く情念を揺さぶる正統性をもつのか、これらを注意深く検討する必要がある」 (P70) アントニー・D・スミス ・エスニー 1)集団に固有の名前 2)共通の祖先に関する神話 3)歴史的記憶の共有 4)集団的独自の共通文化 5)特定の故国との心理的結びつき 6)集団を構成する人口の主な部分における連帯感 ・国民 1)歴史上の領域 2)共通の神話と歴史的記憶 3)大衆的・公的な文化 4)全構成員に共通の経済 5)共通の法的権利・義務 (P72) 像・碑、国旗、国家 合理的な根拠はいらない 記憶の動員、伝統の創造 歴史的体験の共有、文化的類似性という受け皿が必要 エスニック的で情緒的一体感を醸成するものが望まれる ~ナショナリズムの生命力の根源 「ナショナル・アイデンティティの第一の機能は、人びとを個人的忘却から救い出し、集団としての信仰を取り戻すべく、協力な『歴史と運命の共同体』を提供することにある」(スミス) ◇ナショナリズムとは ・国民を一つの親族、一大誓約集団になぞらえる運動。(オリンピックで涙) ・宗教にもっとも近い機能 →ナチズム、自由主義、社会主義、どのようなイデオロギーとも結びつき可能 ・融通無碍な世俗的民族宗教 (P74) ・グローバリズム拡大のなか、国民国家への帰属意識が相対的に薄れると、より小規模なエスニーや伝統的な宗教的共同体にアイデンティティのよりどころを求める動きが出てくる。(ネット、SNS普及後はより直情的で過激に) (P76) ・多文化主義は諸刃の剣。論理的には弱者保護の共生原理だが、現実には敵対原理に転化しやすい。 エスノ・ナショナリズムの温床になりやすい。 (P77) ・エスノナショナリズムの克服、とりわけ宗教的寛容の実現が不可欠。
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普段新聞とか読まないから言葉の意味から躓く部分もあったが、全体はつかめたかなと思う。 理解しきれない部分もあったけどすんなり入ってくることもあった。 とくに独仏英の比較は面白い。 ドイツが民族主義的国籍国家で客観主義に対しフランスは国家(共和政)原理からなる主観主義的統合原理を...
普段新聞とか読まないから言葉の意味から躓く部分もあったが、全体はつかめたかなと思う。 理解しきれない部分もあったけどすんなり入ってくることもあった。 とくに独仏英の比較は面白い。 ドイツが民族主義的国籍国家で客観主義に対しフランスは国家(共和政)原理からなる主観主義的統合原理を用い、対照的であることがよくわかり、両者のメリット・デメリットもわかりやすかった。ドイツのこの考えが今日のネオ・ナチにつながっていたり、フランスのムスリムの少女のスカーフ問題の根本がここにあったりと現代にも大きく影響していることに気付けてよかった。 またイギリスが連合国であることもよくわかった。最近でもスコットランドの独立住民投票があったのでタイムリーだった。 「ウェールズの山」の話も非常にわかりやすい。観てみたいと思った。 個人的に怪物タコビスマルクのカリカルチュアがツボ…。
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スコットランドの独立問題について、ちょっと頭を整理しようと思って再読。 (ちなみにこのシリーズは新書より遥かに読みやすいので、少し専門的に勉強したい人にオススメ) 著者は京大西洋近代史の前教授でフランス史専門だけど、英独仏の比較がバランスよくなされていて非常に理解が容易い。 ...
スコットランドの独立問題について、ちょっと頭を整理しようと思って再読。 (ちなみにこのシリーズは新書より遥かに読みやすいので、少し専門的に勉強したい人にオススメ) 著者は京大西洋近代史の前教授でフランス史専門だけど、英独仏の比較がバランスよくなされていて非常に理解が容易い。 論旨は単純明快で、国というレベルよりも上位の紐帯に統合されることにより、独立と自治の境界が曖昧になること。 わかりにくいので、後日噛み砕いて加筆しよう!笑 2014.9.21(日)
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ナショナリズムがどのように形成され、どのように制度化されていったのかについて概説した本。この手の議論に慣れていない人向けのものだが、慣れている人にとっては大分物足りない。解放のナショナリズムと、排外のナショナリズム。1999年に書かれただけあって、この本に書かれた展望は、今読むと...
ナショナリズムがどのように形成され、どのように制度化されていったのかについて概説した本。この手の議論に慣れていない人向けのものだが、慣れている人にとっては大分物足りない。解放のナショナリズムと、排外のナショナリズム。1999年に書かれただけあって、この本に書かれた展望は、今読むと明るすぎ、楽観的すぎるかのように思える。
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国民国家とナショナリズム論の入門書(そのまんま) 世界史未履修なので、ドイツやフランスの国家としての成り立ちが分かって面白かった。
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国民国家が形成されていく中で、どのように愛国心が生まれていったのかを記載してある本。 訳注とかが豊富だし、資料も沢山掲載されていて面白かった。
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