「格付け」の経済学 の商品レビュー
格付機関が世界の経済を動かしている、とまで思えてしまう欧州危機。まずはギリシャの格下げ、次はスペイン。格下げが行われると、投資家はあからさまに資金を引き上げてしまうので、一気にデフォルトの可能性が高まる。 これでは、「財務内容が悪いから格下げした」のか、「格下げをしたから財務内...
格付機関が世界の経済を動かしている、とまで思えてしまう欧州危機。まずはギリシャの格下げ、次はスペイン。格下げが行われると、投資家はあからさまに資金を引き上げてしまうので、一気にデフォルトの可能性が高まる。 これでは、「財務内容が悪いから格下げした」のか、「格下げをしたから財務内容が悪化した」のか分からない状況になってしまう。 本書は、このような「アメリカ式の格付け至上主義」がどのようにして生まれたのか、また、なぜ日本にも浸透したのかを明らかにする。 格付けについて何となくは知っているが、その歴史や手法について、もっと詳しく知りたいという人に是非おすすめしたい(1999年の本なので、ちょっと情報は古いが)。
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国債などの信用度を格付けする機関についての書。信用という情報がそれ自身で大きな価値を持ち、社会を変えてしまう原動力になりえるということはいいことでもあり、恐ろしいことでもある。よき例としてはより債券等の購入が身近になるが、悪い例はやはり拓銀の破綻などの事例であろう。ここまで大きな...
国債などの信用度を格付けする機関についての書。信用という情報がそれ自身で大きな価値を持ち、社会を変えてしまう原動力になりえるということはいいことでもあり、恐ろしいことでもある。よき例としてはより債券等の購入が身近になるが、悪い例はやはり拓銀の破綻などの事例であろう。ここまで大きな力は一つ間違えば健全な銀行を淘汰しかねない可能性もはらんでいる。それを防ぐためには格付け機関の厳正なチェック、自分らのリテラシーを養わなければならんと思う。 統計学が身近に感じた。。
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格付けにより会社の社債は左右される。しかし、日本の社会は格付け会社が身内会社? これにより、本当の格付けを理解せよ! (大学院の教科書として使用)
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