向日葵と黒い帽子 の商品レビュー
脚本家向田邦子の若き…
脚本家向田邦子の若き日の交流を描いたノンフィクション。感慨深いものがあります。
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※このレビューにはネタバレを含みます
上野たま子(1924~2009)「向日葵と黒い帽子」、向田邦子の青春・銀座・映画・恋、1999.1発行。著者は向田邦子より半年前、雄鶏社に入社。二人は「映画ストーリー」という映画雑誌の編集部の同僚であり親友。昭和27年からの9年間、向田邦子の青春時代のエピソードを語った書。今まで出会った女性の中で、最高にいい女であったと回顧されています。文学好きの仲間であった福井隆秀氏の向田論が的を得ていると思いました。向田邦子の文学は万葉集でなく古今集、紫式部でなく清少納言。映画監督で言えば黒澤明ではなく小津安二郎だ。日常茶飯の細々としたことを、細かい表現と才気で描いた。 昭和27年から9年間、雄鶏社(おんどりしゃ)の「映画ストーリー」編集部で向田邦子さんと一緒に働き、一緒に過ごした青春を、同僚の上野たま子さんが回顧した書です。「向日葵と黒い帽子 向田邦子の青春・銀座・映画・恋」1999.1発行。①黒ずくめの衣装がよく似合い、ニックネームは「クロちゃん」②帽子の数々を製作 ③酒は強い方だった。宴では「斎太郎節」を身振りを添えて繰り返し繰り返し。♪エンヤトット エンヤトット 松島ァのサァョー 瑞巌寺イほどの~♪ ④「あの爪を噛む邦子さんが、今にも話しかけてくるような気が~」
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