1,800円以上の注文で送料無料

嗜癖する人間関係 の商品レビュー

3

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/07/26

性的嗜癖、ロマンス嗜癖、人間関係嗜癖という3種類の 人間関係における嗜癖について論じられた本だった。 訳があまりよくなかったし、3種類の違いがイマイチよく分からなかったけれど 著者によるとこれらは別のもので、進行していく病としてとらえることが大切だという。 嗜癖者は嗜癖を使って自...

性的嗜癖、ロマンス嗜癖、人間関係嗜癖という3種類の 人間関係における嗜癖について論じられた本だった。 訳があまりよくなかったし、3種類の違いがイマイチよく分からなかったけれど 著者によるとこれらは別のもので、進行していく病としてとらえることが大切だという。 嗜癖者は嗜癖を使って自分の内部の情報システムを断ち切っているから 自分が何を感じ、考えているのか、何者なのかということが分からない。 特に人間関係嗜癖で、特定の人物に依存するタイプの人は しばしばこれを維持するために健忘を起こすという。 また、人と親密になりたい欲求はあるが、自己評価の低さのために 本当の自分を知られると見捨てられると思い込んでいる。 そこで、健全な人間関係ではなく、気分を変える体験や刺激を彼らは求め 仮面や投影、あるいは幻想を介した人間関係を結ぼうとする。 それぞれの嗜癖は隠蔽、正当化、合理化、無効化のために使われる。 近年では「共依存」という概念がよく使われているが、これも依存を相手のせいにせず 自分の嗜癖のためだと思うことが大切だと著者は述べる。 訳がもう少し分かりやすければなぁという本だった。余裕があればまた再読したい。

Posted byブクログ