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太宰治研究(6) の商品レビュー

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2009/10/04

太宰治「駈込み訴へ」 題材は、 歴史上最大の裏切り者 イスカリオテのユダだ。 青空文庫で、 太宰の短編を物色していて 出会った作品。 ↓ http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/277_33098.html 太宰の作品といえば、...

太宰治「駈込み訴へ」 題材は、 歴史上最大の裏切り者 イスカリオテのユダだ。 青空文庫で、 太宰の短編を物色していて 出会った作品。 ↓ http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/277_33098.html 太宰の作品といえば、 破滅的なものを想像しがちだが、 それは、一面的なもので、 じつは、幅広い作風を持った人らしい。 ↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E5%AE%B0%E6%B2%BB ということで、本作は、 キリスト教の裏切り者 ユダの独白の体裁を取っている。 たしかに、創作手法として、 作家が思いついたら、 おもしろいだろうな、とは、思うのだが、 ここまで、生々しく、湿度を持って、 その独白を言葉にするのは、 とてもその辺の作家にはできないことだと思う。 太宰の筆力の凄さを、 別の視点から再認できる作品。

Posted byブクログ