暁天の星 の商品レビュー
こちらの装丁では全六冊読了。 (以下、装丁と年代設定を改め続刊中) 巻によりますが、法医学教室の人々とホラーまたはミステリー時々ご飯、といった印象の作品。 作者曰く、ミステリーではないなど特にカテゴリしないような話でしたので、そういうものだと思って良いかと思います。主人公たちの...
こちらの装丁では全六冊読了。 (以下、装丁と年代設定を改め続刊中) 巻によりますが、法医学教室の人々とホラーまたはミステリー時々ご飯、といった印象の作品。 作者曰く、ミステリーではないなど特にカテゴリしないような話でしたので、そういうものだと思って良いかと思います。主人公たちの見聞きしているものを読むような。 『暁天の星』『無明の闇』『壺中の天』 『隻手の声』『禅定の弓』『亡羊の嘆』 と続きますが、『隻手の声』は一冊幕間のような印象があり、この中では最も日常的に感じる緩やかさ。『禅定の弓』は動物と人間の関係や死、虐待に関して。『亡羊の嘆』は猟奇事件の裏に絡まる思惑……と、四冊目以降はホラー要素はありません。 ただ、通して読めば主にどの巻も各個人の感情や価値観・言動は様々で、数多のそれが絡み合い様々な事件・事象や結末に結び付き、けれどそこが終点ではなくて、本に記された外側へこれからも続いていく。ように考えさせられる終わり方になっている気がします。 登場人物たちは軽快で明るくライトノベル的ですが、解剖描写などは著者の経験を反映しているのか想像すると少し生々しいくらいです。 お陰様で、読後は法医・監察ドラマを観た際に履修済みを感じる点がちらほら出て来ました。わ、わかり易い。
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「最後の晩ごはん」から入った著者やけど、前述の通りの作家読みに明け暮れております。 かなりハマッております。 「にゃんこ亭のレシピ」も読み、「時をかける眼鏡」も読んで、いよいよ大人向けっぽいこちらへ取り掛かることになりましたー。 どれももちろん面白いけど、各出版社(と、その本を読む読者)に合わせた作風になっている気がしてしょうがない。 今回はいかにも「大人向け」な、仕上がりやと思います。先入観かな? 笑 だって、講談社ノベルスやで!! うわー、なんか、懐かしい!! このフォント、懐かしい!! 講談社ノベルスも読み漁ったよー(笑)。いろいろと。でも、著者は全然知らなかったなあ。 出会えてよかった・・・。 最近よくお目にする新刊もほんっまにいいけど、こう、読み込まれた本もほんまにいいよね・・・。 ちょっと黴臭い感じっていうの・・・? 私が小学生のころに図書館で借りていた本はもれなくこういう状態やったので、なんかもうこれこそ 「図書館の本!」 って感じ。 ページはええ感じに柔らかくなっててさー! ほんで、講談社ノベルスはおしなべて大人ばかりが読むので、劣化はしてても状態はいいね。 すばらしいです。 初版は1999年やねんな・・・。 案外古い。 ほんで、このころって私が、一番読書をしていない頃やなあ。 どうでもいいけど、このころにもっと読書をしていたら違う人生になっていたやろうなあと本気で思う。 それがいいとか、悪いとかではなしに。 さて、なんでか先にあとがきを読んじゃったんやけど、あとがきで著者曰くの 「『きらきらひかる』だと思って読み始めたら『X-File』だったというような本」 ちゅうの、そこまできらきらではないけど、言いえて妙やわ~!! きらきらひかるとまではいかなくても・・・。まあそうやねー・・・。ホームズやと思ったらX-Fileやった、くらいかしら。 著者が力を込めて描写してくれたというてはる通り、法医学についてこまっかく書いてはった。 専門用語が多かったり、解剖のシーンでは、ごはんを食べながら読むのは 「あれ? 私、何してんねやろ・・・」 と、思う程度にはウッとなる箇所もあったりなかったり(笑)。 決してグロテスクなわけではないけど、謎解きのエッセンスとして法医学があるんじゃなくて、法医学小説のエッセンスに謎解きがあるって感じかな・・・。 また私は、著者と同姓同名のキャラが作中にも登場するっていうのはどーーーうにも好きじゃないんやけど(フィクションはフィクションで楽しみたい・・・)今回は同じ名前やけど漢字が違うキャラが登場するという新しいパターンやった。 (それでも半分くらいは集中力をそがれるけど) でも、高槻市にあるO医科大学って、もうあれしか想像できないんやけど・・・(笑)! 作中にフィクションを求めるわりに身近な場所が舞台になるっていうのは、いいなー。なんか、想像しやすくて(笑)。 峰子ちゃんが実は美雨なんじゃないの!? と、最後までトリックミステリ(?)を期待したのはナイショです。笑 でも、よかった、身内犯人説じゃなくて。 あと、「わからない」と、いえるかどうかのミチルの説。 なるほど、と、思いました。 私はかんたんに「わからない」と、いうてしまうきらいがあるような気もするけど(笑)、その組織で自分が一番の責任者となったとき、「わからない」と、いえるかどうかは・・・。 言えるかも。笑 即答しない癖は、いつから身についたんやろう・・・(笑)。 研究畑の人間ではないんやけど、せやからこそ「なんでも答えられる、なんでも自分の配下」ちゅうような方向のプライドは、そうないのかも。 頭脳的なことで上のほうにいったことがないため、あまりないんだよね、そういうプライド・・・(笑)。 あと、「ホームの縁」という「ヘリ」は、方言かと思ってた! 違うかったのね。(;^ω^) (2016.05.08)
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伊月と筧の通っていた小学校で起こった少女4人誘拐事件 殺害された1人の少女が、生き逃れた3人に復讐(?)に来る話
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ミステリーかと思ったらミステリーではなかったのですが、面白かったです。最初にこれを持ってこられるとこの後が楽になりそうですね笑 法医学室のことを知って欲しいという思いからの作品だということで、解剖室の描写が多かったですが興味深く拝読させて頂きました。続きも読んで行こうかと思います...
ミステリーかと思ったらミステリーではなかったのですが、面白かったです。最初にこれを持ってこられるとこの後が楽になりそうですね笑 法医学室のことを知って欲しいという思いからの作品だということで、解剖室の描写が多かったですが興味深く拝読させて頂きました。続きも読んで行こうかと思います。
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2014/8/25 著者あとがきにもあるようにミステリだと思って読んでたらX-fileだった。そのとおり。 ★3にしたけど★2かなと今も悩んでいる。 「法医学者が書く」って部分は魅力的。 でも小説としてはむむむ。 解剖とか凄惨な死体とかはうげーと思いながらもある程度興味深く読めた。 でも登場人物がな~ あんまり好きになれない。狙いが透けて見える感じ。 でもどうしょうもなく嫌いでもない。 そして驚きの投げっぱなしの結末。 ホラーと思えばこれはこれなんだけどミステリと思ってたからさ。
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法医学教室が舞台のミステリー(?)ミステリーだと思いきや、ホラー?!背筋が寒くなった。 解剖の様子・過程がとても細かく描写されていて、頭に浮かぶイメージ画像にモザイクをかけながら読み進めた。 登場人物のキャラが面白く、やり取りも軽快で重くならずに読めた。続きも読んでみようと思う。
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再読。 10年ほど前に読んだときはラストがすっごく怖くて ホラー小説としてお気に入りの1冊だったのですが、改めて読んでみると・・・ううーん。 登場人物がみんなマンガのキャラクターのようです。 特にミチルさんの「ちょっとボーっとしているけど姉御肌な美人」像は やり過ぎじゃないかな...
再読。 10年ほど前に読んだときはラストがすっごく怖くて ホラー小説としてお気に入りの1冊だったのですが、改めて読んでみると・・・ううーん。 登場人物がみんなマンガのキャラクターのようです。 特にミチルさんの「ちょっとボーっとしているけど姉御肌な美人」像は やり過ぎじゃないかなと感じました。 著者と同名(漢字は違いますが)ならばもうちょっと謙虚な設定でよかったのでは…。
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シリーズ1冊目。初読は高校生の頃でした。 このシリーズは巻によってミステリーだったりオカルトだったり複合型の話だったりするので好みが分かれるかもしれません。 法医学関係の描写は細かく、人物描写は暖かいと感じました。 ホワイトハート版では何故かBL扱いされていますが、その様な描写は無かったかと思います。
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法医学! 事細かな描写が、リアルで素敵!と思っていたら 本物の先生だったんですね...あばば 最後がミステリーで え!そういう解決方法なの?! 驚きました。 が 面白い。 椹野作品は 絶対にご飯たべるよなー
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著者の法医学の専門的な知識が生かされた謎解きが本格的なので、そのつもりで読んだら、落ちつくところがオカルト、という。ちょっと最後に肩透かしをくらってしまった一冊。どうもミステリ流れで読んだのがいけなかったらしい。 キャラクターのたった、かなりリアリティ溢れる研究室でのやり取りは、...
著者の法医学の専門的な知識が生かされた謎解きが本格的なので、そのつもりで読んだら、落ちつくところがオカルト、という。ちょっと最後に肩透かしをくらってしまった一冊。どうもミステリ流れで読んだのがいけなかったらしい。 キャラクターのたった、かなりリアリティ溢れる研究室でのやり取りは、ノリがライトノベル風で馴染みにくい人もいるだろうなぁと思いつつ読んだ。元々ホワイトハート文庫だったというから、なるほどと。 続刊シリーズあり。
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