十字架とダビデの星 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] 追放か洗礼かを迫る15世紀末の「ユダヤ教徒追放令」により、キリスト教に改宗したイベリア半島のユダヤ人たち。 表面的には「十字架」に帰依するように見せかけながらも、心の奥底で密かに「ダビデの星」を信じ続けた彼らは、異端審問所の執拗な追及に怯え、「マラーノ(豚)」と蔑まれながら、やがて世界中に離散していく。 ヨーロッパはもとより、ブラジル、インドへ―マラーノの足跡を辿る大陸から大陸へのフィールドワークを通して、十字架の価値感による世界史が隠蔽してきた新たな歴史の絵模様を、生き生きとした筆致で描出する、筆者渾身の力作。 [ 目次 ] 1 「十字架の世界史」の陰に(マラーノ論の展開―アドルノ、ハイマン、そしてレバ;ブラジルの驚き;インド幻想紀行) 2 寛容都市アムステルダム(レンブラントとマラーノ;スピノザは何処にいるのか;アムステルダムの破壊的性格) 3 「マラーノの国」再訪(生き続ける過去―1997年ポルトガルの旅から;ドーナ・エミリアの不安) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
Posted by
- 1