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ビジネス倫理学の展開 の商品レビュー

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2013/08/21
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企業の目的とは?かつては青臭い議論のように思われたテーマが今は米国でビジネス倫理学として確立してきたとのこと。しかし、本当にそれで生きていけるのか?という問いかけに対して一歩踏み込んで「利潤追求を前提とした上でその追求の在り方を考えるため「ステークホルダー・セオリー」に注目しています。コンプライアンス 、CSRなどという言葉が当社でもしばしば経営トップの口から出てきて、接待による営業が否定されてきて、いつかは理想(企業の目的という理念)と現実が一致していく時代が来るのかしら?などと期待を抱かせてくれます。カントが出てくるなど、かなり難解な本です。この中で触れられている「リベラル・アーツ型教養科目」の役割が学生に必要だという認識は大賛成でした。つまり①コミュニケーション能力の訓練(文章表現能力、外国語能力、図表・数字・統計を読み取る能力)、②人生を豊かに生きる知恵の教授(自己管理、芸術、倫理感覚)、③「我々は何処からきたのか、何処へ行くのか、今何処にいるのか」を考える(科学の成果と限界の認識確認、人間についての認識<生物的、社会的存在の意味>、国家・社会、歴史認識<文明・文化>)の3つです。

Posted byブクログ