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少年時代(下) の商品レビュー

4.8

14件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

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2024/09/10

最後の章がよかった とてもよかった それまではとても良質で すこし不気味な少年冒険記といったところ もちろんそれでも極上でしたが やっぱり最後の章です 鼻水たれました いつか私の子供が 棚にあるこの本を見つけ 夢中になって読み 色々考え また大人になって読むだろうと思う そんな...

最後の章がよかった とてもよかった それまではとても良質で すこし不気味な少年冒険記といったところ もちろんそれでも極上でしたが やっぱり最後の章です 鼻水たれました いつか私の子供が 棚にあるこの本を見つけ 夢中になって読み 色々考え また大人になって読むだろうと思う そんな事を考えてしまう本でした

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2024/03/06
  • ネタバレ

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・感想 こんなに良い本だったなんて忘れてた…エピローグのカタルシスと満足感がすごい、何回も泣いた。 変わっていくもの、変わらないもの、生きていくこと、出逢いと別れと喪失と成長の物語。 小さな田舎町に住む12歳の少年、コーリーの1年間を一緒にはらはらどき、切なく感じながら読んでた。 上下巻でどっちも500ページくらいあるので合わせて1000ページのくらいあるけど読みやすいし、後半の展開に読む手が止まらなかった(再読時は後半の展開忘れてたので新鮮な気持ちで最後の展開まで楽しめた) 時代の流れそれに伴う社会の変化が変わっていくこと、変わることで喪うものも沢山あるけどそれを嘆くのではなく未来は繋がってるという希望あふれる物語だった。

Posted byブクログ

2023/02/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

”「人生には、喜びと秩序がある一方、それとぴったり見合うほどの苦しみと混乱があるんだ。たぶん苦しみと混乱のほうが多いかもしれん、そうも思うよ。それがわかりだしたら、おまえも──」 父はそこでかすかに笑い、悲しそうな目でわたしを見た。 「大人になりはじめたということだ」 ” それでも、信じることをやめないこと、世の中の良いものを信じ続けること。 ”みんな大人になったように見えるかもしれませんよ。だけどそれは見せかけなの。時間がこしらえた粘土細工にすぎないの。男も女も、心のずっと深いところではいぜんとして子供なんです。” 世界を信じること、その能力こそが子どもがもつ「魔法」の力であり、大人たちも、心のどこかにその力を残している。 ザ・レディが魔法を使えたのは、信じることを続けたからだと思う。 いくつになっても、世界を信じる力、魔法の力を失わないこと。 ”光の溢れる、青い空を見上げてみる。 翼を持つ四つの人影が、そしておなじように翼を持つ、彼ら四人の犬が、光の川のなかを旋回しながら戯れているのが見える、と思う。 彼らはずっとあそこにいるのだ、魔法が生きているかぎりは。 そして、魔法というのは、強い強い心臓を備えているものなのだ。 ”

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2021/09/18
  • ネタバレ

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泣きたくなるような懐かしくて瑞々しい気持ちになる世界観の中に、自分の子供の心がワクワクハラハラするようなサスペンスもあって、飽きない上に感動で涙が出てくる。夏の終わり辺りから一気に面白くなった……! 善悪観とか死生観とか、物凄く深いテーマまでがストンと自分の物になる。 デイヴィー・レイが死ぬシーンや、医師が主人公を「ブロンコ」って呼ぶシーンなどが特に好き。というか、そのシーンに関わった前後の話とかも含めて……?伏線が精緻すぎて、だから死生観のテーマとかがちょうどよく「自分で気付けた」って感じになるから、自分の価値観に溶け込んだのかなあ。 デイヴィー・レイのシーンで、忘れてた死神の事をはっきり思い出して、私も悲しくて怖くなった。 最後の大人になってゼファーに戻ってくるところもあったの本当に良い。自分もあの頃の気持ちをふとしたところで大人になっても取り戻せるんだなって思うと嬉しい。少年時代の宝物の大切さが分かるのと同時に、大人になるのも悪くないなって思えるのがすごく良い。

Posted byブクログ

2021/01/07

1960年代アメリカ南部の小さな町で、12歳の少年コーリーが目撃した殺人事件。それをきっかけに始まる数々の冒険と恋や勇気の意味を学んで大人になっていく成長の物語。信じるものにしか見えない魔法や怪物が続々現れ、見事に交錯していく。世界幻想文学大賞やブラムストーカー賞を受賞してるが、...

1960年代アメリカ南部の小さな町で、12歳の少年コーリーが目撃した殺人事件。それをきっかけに始まる数々の冒険と恋や勇気の意味を学んで大人になっていく成長の物語。信じるものにしか見えない魔法や怪物が続々現れ、見事に交錯していく。世界幻想文学大賞やブラムストーカー賞を受賞してるが、幻想小説としてよりも成長物語であり自分探しの物語の傑作なのだと思う

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2019/06/02

なんと芳醇な世界であることか。 個人的趣味とドンピシャだった幸福感。 根気よく緻密に描写されるゼファー(※舞台となる町の名)の情景は、もはや自分の記憶なんじゃないかと錯覚するくらいに浸透してくる。 名前がついた登場人物は160人にものぼるらしく、三国志かよと突っ込みたくなる。 個...

なんと芳醇な世界であることか。 個人的趣味とドンピシャだった幸福感。 根気よく緻密に描写されるゼファー(※舞台となる町の名)の情景は、もはや自分の記憶なんじゃないかと錯覚するくらいに浸透してくる。 名前がついた登場人物は160人にものぼるらしく、三国志かよと突っ込みたくなる。 個性的なキャラが多く、神秘的な力を持つザ・レディ、老いぼれガンマン、全裸の大富豪、はたまた恐竜までが登場する、不可思議でスリリング、かつ懐かしい傑作であった。

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2018/08/15

相変わらず楽しい物語が続くのかと思ったら、前半に比べると深刻な要素が増えてきたような印象が。今まででもさまざまな試練と呼べるような出来事はあったけれど。ここにきてのこれは読んでいてもつらいなあ……いずれは避けては通れない試練であるのは間違いないけど。できればこんなことは、子供の時...

相変わらず楽しい物語が続くのかと思ったら、前半に比べると深刻な要素が増えてきたような印象が。今まででもさまざまな試練と呼べるような出来事はあったけれど。ここにきてのこれは読んでいてもつらいなあ……いずれは避けては通れない試練であるのは間違いないけど。できればこんなことは、子供の時代に経験したくはないことです。でもだからこそ、成長できるという面もあるのかもしれないけれど。 そして例の殺人事件に関する謎もそろそろと解きほぐされてきます。最後の大団円(は予測されるので、ネタバレじゃありませんよね)へ向けてあれやこれやの要素が一気に繋がってくるのが圧巻。いやー素晴らしい!というほかありません。 読み終わった後、少し切ないような、寂しいような、でも温かいものが残るような印象でした。

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2017/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

12歳の子には重すぎることばかり起こる。『診療番号三四三二』のレベルの話たまらん…今はカールと笑ってるといいな。幽霊と真昼の決闘の話は痛快で、トリケラトプスの話は切なくて、『冬の冷酷な真実』は胸が詰まる。頑なだった父親が行動を起こし、全ての謎が解けて、いろんな今までの話が繋がって、冒険は終わり。家族は平穏な日々を取り戻した。 ちょっぴりほろ苦いけど、とてつもなく懐かしいラスト、素敵だなぁ。

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2017/01/13

少年時代って言うとね、まぁ下らんことしかしてなかったよなぁ、と思いますよ。それも誰か他の人に、いやー、下らん事ばっかしてましたよ、とか武勇談的に話せるようなやつじゃなくて、マジ下らないんだけど、お前、とか真顔で言われてへこむ的な。そうやって思うとこの少年もなかなかなんだかんだ言っ...

少年時代って言うとね、まぁ下らんことしかしてなかったよなぁ、と思いますよ。それも誰か他の人に、いやー、下らん事ばっかしてましたよ、とか武勇談的に話せるようなやつじゃなくて、マジ下らないんだけど、お前、とか真顔で言われてへこむ的な。そうやって思うとこの少年もなかなかなんだかんだ言っても素晴らしい少年時代ではないか、って感じでちょっとムカつかないでもないけども、まぁそこは小説ですからな、楽しんだもん勝ちですわな。ちゅうわけで少々出木杉君的なところもあるんだけども、こういう良くできた少年時代の話をいっぱい読んで、自分のつまらん少年時代の思い出とさりげなくすり替えていってしまえば、暗い過去も洗い流されるのではないか。てかマジに老人になったら区別つかなくなってそう。それもまた良し。

Posted byブクログ

2016/04/08

独身時代に一回、結婚して子供が随分大きくなってから、もう一回読みました。 一回目は少年の目線、二回目はそれに加え父親の目線で読めた気がしました。 どちらもとても楽しめ、読み終わっちゃうのが惜しいと思いました。 いつまでも少年のこころを持っていたいものです。何年かあとに、もう一回読...

独身時代に一回、結婚して子供が随分大きくなってから、もう一回読みました。 一回目は少年の目線、二回目はそれに加え父親の目線で読めた気がしました。 どちらもとても楽しめ、読み終わっちゃうのが惜しいと思いました。 いつまでも少年のこころを持っていたいものです。何年かあとに、もう一回読みます。

Posted byブクログ