御書物同心日記 の商品レビュー
江戸時代のサラリーマン侍の日常を細やかに、優しい目線で描いていて、気持ちよくよめた。丈太郎、養父の人柄がほっこりとさせてくれる。それぞれの短編のストーリーも、はらはらどきどきはないが、ちょうどいい具合に興味をそそられ、落ち着いた展開だし、終わり方もスマートですっきりしていて、優れ...
江戸時代のサラリーマン侍の日常を細やかに、優しい目線で描いていて、気持ちよくよめた。丈太郎、養父の人柄がほっこりとさせてくれる。それぞれの短編のストーリーも、はらはらどきどきはないが、ちょうどいい具合に興味をそそられ、落ち着いた展開だし、終わり方もスマートですっきりしていて、優れた小説になっている。面白かった。出久根さんの小説、また読みたい。
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江戸情緒豊かに新米御書物同心の日常を綴る連作短編集。丈太郎は武家の三男坊ながら本が大好きで、古書店巡りが趣味で本の知識が豊富、馴染みとなった大店の主人の伝手で、跡継ぎの居ない御書物文庫に勤める同心東雲家の養子となり早々に養父の勤めを継ぎ、天下の稀本・珍本を集めた江戸城内将軍家の紅葉山御文庫に勤めることになる。個性豊かな先輩同心がそろう御文庫に、同じく新米同心として角一郎がやって来て同室になるが…。本の修繕・虫干しなどの職場のゴタゴタ、丈太郎のお見合い・個性豊かな妹等、本が好きなら面白く読める。 2巻・『秘画 御書物同心日記』講談社 2001 「続・御書物同心日記」文庫。3巻・『虫姫 御書物同心日記』講談社 2002 のち文庫、とある。
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江戸時代の司書のような仕事をしている主人公の日常で起こるちょっとしたことを書いた本。主人公の名前が東雲丈太郎(しののめじょうたろう)。しののめというのは明け方の空の色の名前らしい。作者の言葉に対するセンスのよさが感じられた。
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こういう役職があったんだなぁって驚きました。なんか、ほのぼのとした江戸の雰囲気と話の進み方が好きですv
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