グラモフォン・フィルム・タイプライター の商品レビュー
佐藤卓己のメディア論の名著30の1冊である。イラストや写真があるがいかにも古く、クラッシックで歴史上のことである。レコード音楽、映画、タイプライターをめぐる話や仕組みを述べているので、メディアの機械的な古さの古典を語るのには必要であろう。また小説や演劇も直接引用している。学生の卒...
佐藤卓己のメディア論の名著30の1冊である。イラストや写真があるがいかにも古く、クラッシックで歴史上のことである。レコード音楽、映画、タイプライターをめぐる話や仕組みを述べているので、メディアの機械的な古さの古典を語るのには必要であろう。また小説や演劇も直接引用している。学生の卒論に使う場合には、メディアの古典を語る場合には必要であろう。
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ラカンのいうリアルな領域がグラムフォンで、シンボリックな領域がタイプライター、イマージナリーな領域がフィルムとされる。19世紀の書き込みのシステムによって統合されていた人間が20世紀に発明された視覚、聴覚、書字のメディアにより3つのデータの流れとして分裂する。知覚認知システムが変...
ラカンのいうリアルな領域がグラムフォンで、シンボリックな領域がタイプライター、イマージナリーな領域がフィルムとされる。19世紀の書き込みのシステムによって統合されていた人間が20世紀に発明された視覚、聴覚、書字のメディアにより3つのデータの流れとして分裂する。知覚認知システムが変容する。テクノにより、ノイズを含む音響、映画における人体の運動の細部そして無意識、閾値を超える様々な見えざるもの聞こえざるものが現出する。 テクノは戦争と友に発達した。戦争機器からシュトックハウゼンの電子音楽が、ステレオヘッドホンが,テープレコーダーが生まれ、マレーの写真銃がカメラつきの銃となり、コンピュータが作られた。 ニーチェと盲目とタイプライター、女とタイプライター、書かれるものから書くものへ、作者なきテキスト、2進法のタイプライター、チューリングマシーン 『メディアはそもそも幽霊の出現をしか伝達しない』 『精神の高速度撮影が精神を追放する』
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