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美叔母は看護婦 の商品レビュー

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病院を舞台にした淫劇

作者が自身のサイトで『ちょっと散漫な感じだが濡れ場はてんこ盛り』と評している通り、入院患者の主人公が看護師達や女医との体験を経て憧れの叔母まで辿り着く物語である。そもそも新聞連載だったものを加筆修正した作品ということで、どことなくまとまりに欠ける印象から作者は散漫と評したのかもし...

作者が自身のサイトで『ちょっと散漫な感じだが濡れ場はてんこ盛り』と評している通り、入院患者の主人公が看護師達や女医との体験を経て憧れの叔母まで辿り着く物語である。そもそも新聞連載だったものを加筆修正した作品ということで、どことなくまとまりに欠ける印象から作者は散漫と評したのかもしれないが、なかなかどうしてバラエティに富んだ良い結果に繋がっていると思う。ただ、これを叔母がメインヒロインと考えると多少の物足りなさも出てくる。何せ肝心の叔母は終盤まで主人公の見舞い以外にほとんど出てこないからである。その間、主人公は年上の看護師に誘惑され、年下の生娘看護師に迫り、他の患者と密会していた女医に女王様のごとく責められ、叔母への想いが高じ過ぎて理性を失い、整形外科随一の美人看護師の貞操を無理矢理奪う……と忙しく立ち回る。各シーンはなかなかいやらしく相手によっては複数回の絡みもある。そして、最後に満を持して登場する叔母との情交は、その容姿の美しさと主人公の溢れる想いをこれでもかと書き連ねた、他のシーンとは一線を画す濃密な描写で違いを際立たせている。さらに、今までの楚々とした聖女の仮面を取り去った叔母が妖艶な本性を見せ始め、主人公が戸惑うほどの変貌を遂げる演出が一捻りしていて良かった。ただ、叔母が見せる底知れぬ淫欲に感嘆しつつ自分の手には負えないと降参気味な諦観に至りながら最愛の叔母を手に入れたと結ぶラストが、「えっ、どっちなの?」との曖昧な印象を与えてしまっている。

DSK