1,800円以上の注文で送料無料

自然言語処理 の商品レビュー

2

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/01/06

筑波大学教授、宇津呂武仁 著。 筑波大学の授業科目「工学システム原論Ⅱ」、大学院科目「言語情報処理特論」の指定参考書。 言葉で説明する言語処理システム。 文章校正機能や翻訳ソフトなどコンピューターで言葉をやり取りする手法を網羅的に紹介する。人間が脳でどのように言葉を認識し処理し...

筑波大学教授、宇津呂武仁 著。 筑波大学の授業科目「工学システム原論Ⅱ」、大学院科目「言語情報処理特論」の指定参考書。 言葉で説明する言語処理システム。 文章校正機能や翻訳ソフトなどコンピューターで言葉をやり取りする手法を網羅的に紹介する。人間が脳でどのように言葉を認識し処理しているかには言及されない。 言語学と情報学の専門用語が次から次へと出てきて、基礎知識が無い1年生にはつらいかもしれない。冒頭から構文木解析や隠れマルコフモデルとけっこう重い内容。しかし、数式は最小限にして文章で概念を説明しており、わからないなりに読み進めることができる。(他の数冊の指定参考書も見てみたが読む気にすらならないものも多い。本書が一番取っ付きやすかった)。ただ、文だけで説明しきろうとするきらいがあり、図表や具体例が少なくわかりにくい所もある。 普段の言語生活(?)では当り前のことでも、(コンピューターで扱うよう)システム化することで、気づきが得られたのは良かった。対話エージェントの項は放送(マス・コミニケーション)に参考になる。 工夫・注力した文章になってはいるが、原稿を言語情報処理システムで校正しなかったのか疑問である。著者の解説するシステムで、誤字・脱字や文章表現の曖昧性をチェックしたり、読者の知識ベースの推定をしたりすれば、もっと良書になると思う。当事者意識は無いのだろうか。もし校正したのなら明記してアピールすべきであろう。 目次 ○自然言語処理の基礎技術 1.形態素・構文解析 2.意味解析 3.談話解析 4.文章生成 5.辞書 6.コーパスベースの技術 ○自然言語処理の応用技術 7.文書処理 8.機械翻訳 9.対話システム 10.音声対話システム 11.マルチモーダル対話システム

Posted byブクログ