私の外国語修得法 の商品レビュー
著者は西洋史が専門の…
著者は西洋史が専門の歴史学者だが、こんな風にして外国語を身につけていたとは、新鮮な驚き。
文庫OFF
養老孟司さんの章は印象的。それぞれ著名な方がなぜ外国語習得に苦労しているかという分析や考えを述べていらっしゃったが、養老孟司さんは、日本語は視覚言語であると。漢文が生まれた歴史を見てもわかるように、外国語を視覚的に"日本語で"読めるように送り点などつけて読める...
養老孟司さんの章は印象的。それぞれ著名な方がなぜ外国語習得に苦労しているかという分析や考えを述べていらっしゃったが、養老孟司さんは、日本語は視覚言語であると。漢文が生まれた歴史を見てもわかるように、外国語を視覚的に"日本語で"読めるように送り点などつけて読めるようにしたシステムであり、そこからわかるようにそんな言語他にないと。 更に日本語は一語一音ではないことも指摘。だからこそ、やはり一語一音ではなく音声言語をもたない私達は苦労するのだと思うのいう話、納得。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1999年(底本1992年)刊。人選基準は不明だが、17名の、わりに著名な大学教授らの、外国語の習得を巡る経験談、失敗談などを開陳。タイトルほど堅苦しくなく、エッセイ風自叙伝に近い。具体的な習得法に関しては個別性が強く、千差万別の感があるが、必要に迫られること、嫌なことは少なめに(楽しみと結び付けて学習)、一気に大量に、がある種の共通項のような気がする。外国語学習法の参考にするよりも、各々の悪戦苦闘ぶりや失敗談にニヤニヤし、成功談に驚嘆する、と軽く読み飛ばすくらいが本書の面白さを感じれるのではないか。
Posted by
- 1