沢井健一の遺産 の商品レビュー

高木康嗣(著者)

2024/01/04

澤井健一先生が創始した「太気拳」という拳法について書かれた本。

著者は伸筋の重要性について述べているが、俺はインナーマッスル（屈筋）の方が大事だと思う。伸筋の柔軟性は（拮抗筋が動きを制限しないために）必要と思うが。

肩より上に両腕を上げた姿勢でも、澤井先生の重心は丹田に残っており、上半身はリラックスしているように見える（写真では）。上虚下実。対照的に著者の重心は、腕につられて上方に移動してしまっているように見える。

立禅（站椿）というのは、そのまんま気功のトレーニングみたいだ。武術気功であると同時に、伊藤昇氏が言う"股関節のとらえ"を鍛えているのかもしれない。

もはや殴り合いに興味はないが、太気拳にはいまだ魅力を感じる。

2020/11/24

武術関係者から最強の実戦中国拳法と言われる太気拳。
第2次神宮黄金時代の高木康嗣氏が説く、太気拳上達法。
沢井健一氏のエピソードも満載で、自身の太気拳修業記も掲載されています。