崩壊連鎖 の商品レビュー
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長銀、日債銀がいかに破綻していったのかを取材したルポ。 長銀は戦後の資金不足を補うために、金融債による資金調達、融資を行うために設立された銀行。 日債銀は戦前の朝鮮銀行を引き継ぐ銀行。 戦前の植民地政策と連動した経営を行なっており、古くから右翼や政治家と繋がりが強い銀行であった。 共に普通銀行とは異なる資金調達、融資を行なっていた。 高度経済成長期は一定の役割を果たしていたが、市場が成熟し、金融規制がゆるみ、企業の資金調達が融資だけでなく、直接融資が可能になってくると、それまでの役割が使命を終えようとしていた。 投資銀行への転換などを目指した時期もあったが、バブル経済の勢いにのり、安易な不動産投資へ傾倒、バブルの崩壊と共に破綻した。 そもそも長銀や日債銀という銀行がどういう銀行か理解したかったので、両行の歴史的背景と破綻までの経緯が一冊にまとまっておりとても良かった。 日債銀は戦前どういう銀行だったのか気になったのでもう少し深掘りして調べてみたい。
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