「イグルー」をつくる の商品レビュー

千葉茂樹(訳者),ウーリステルツァー(その他)

2024/06/08

イヌイット版かまくら、「イグルー」をつくる工程をモノクロ写真で綴った写真絵本。

「イグルー」は、まず、歩き回って“いい雪”を見つけることから始まる。
柔らかすぎても、固すぎてもいけない───。

他の方も書いてらっしゃるとおり、訳者の方の解説は必見だ。
解説を読んだあと、再読したら、見え方が劇的に変わった。
パラパラとめくって、ふむふむと通り過ぎるように読んでしまった自分が恥ずかしい。
写真とシンプルな文章から、様々なことを読み取る姿勢を学んだ。
これぞ観察力。
対象をじっくりと眺めることで、受け取るものも段違いに多くなるのだ。

そうそう、かまくらとイグルーの違いのひとつは、窓があるってこと。
海の氷をはめ込むんだって。
その窓を通して入るひかりはあおみどり色で、まるで海の底にいるみたいなんだって。

想像してぽわーっとなってしまった。
あー、見てみたい！

2024/05/06

イグルーをつくる過程を記録した写真絵本。訳者あとがきは必ず読むべき。すぐにもう一度読むことになるはず。再読すると、自分がいかにいろいろ見落としていたかに気づかされました。傑作。

2020/01/15

すごくおもしろかった。この絵本を読んだ日は、お父さんとおかあさんがねた後ほっきょくごうにのって、ほっきょくに行った。それでイグルーを作った。セイウチの毛がわでふくも作った。かっている犬といっしょに行ったから、犬ぞりを引いてもらってイグルーのまわりをはしった。すごくたのしかった。（小2）

2011/07/03

アラスカのイヌイットが使うかまくらが「イグルー」。
その作り方を紹介する写真絵本です。
イヌイットの親子が、淡々と丁寧に説明してくれます。
世界の国々を学ぶようになる高学年向き。
字も多く、地味です。
７分ほど。

2009/10/04

Diary:2005/01/31
イグルーができていく過程を、最小限の説明とモノクロの写真でたんたんと語る。厳しい自然や、その中で生きるための伝統的な工夫などを描写。その様には、生きていくための知恵を形にしてきたことへの誇りまでも感じられる。