考える日々(2) の商品レビュー
「生」と「死」についての考えが相変わらず秀逸な感じを受けました。形而上で考える日々も悪くないですね。
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池田晶子さんの「サンデー毎日」の連載コラム集。 前著の一年後、1999年12月の発刊。 この本の中にある「ただ生きようとした結果」は1999年に起こった東海村の臨界事故をテーマにしたコラムである。 この中で著者は「原子力を批判するなら便利な生活、安楽な人生を至上のものとしている自...
池田晶子さんの「サンデー毎日」の連載コラム集。 前著の一年後、1999年12月の発刊。 この本の中にある「ただ生きようとした結果」は1999年に起こった東海村の臨界事故をテーマにしたコラムである。 この中で著者は「原子力を批判するなら便利な生活、安楽な人生を至上のものとしている自分達の価値観を変えなければならない」と提起している。 また、「原発は絶対安全である」とう嘘はやめるように、人間のすることに絶対はあり得ないとしている。 12年後の現在、著者の主張は的を得ていたことがわかる。 この章を読んで、ドキッとさせれるとともに感嘆せざるえない。
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考える日々の続編。 情報化社会への警鐘については自分も常日頃 考えさせられているのですっごく共感が持てた。 あとは、「お金」と「政治」と「国民」の矛盾。 がーんと金槌でたたかれた気分です。 とかく頭にくるこの世の中。自分は何に頭に きているのか?を徹底的に気づきたい人はお勧め...
考える日々の続編。 情報化社会への警鐘については自分も常日頃 考えさせられているのですっごく共感が持てた。 あとは、「お金」と「政治」と「国民」の矛盾。 がーんと金槌でたたかれた気分です。 とかく頭にくるこの世の中。自分は何に頭に きているのか?を徹底的に気づきたい人はお勧めです。
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人間の条件とは、言うまでもなく、生きて、死ぬことである。あるいは、病んで、老いることである。そして、その間、愛し、愛されることである。二千年といえば、たったの二千年である。さまざまな出来事はあったにせよ、それらを生きたわれわれの条件は、何ひとつ変わってはいないのだ。愛する者の死を...
人間の条件とは、言うまでもなく、生きて、死ぬことである。あるいは、病んで、老いることである。そして、その間、愛し、愛されることである。二千年といえば、たったの二千年である。さまざまな出来事はあったにせよ、それらを生きたわれわれの条件は、何ひとつ変わってはいないのだ。愛する者の死を悲しいと思わない時代が、あっただろうか。(p.15) 日常生活において迷い悩むことは、むろんその都度あるけれども、自身の本質がしっかり考えられているならば、それすらうまく悩めるはずだ。(p.149) 「自分である」なんてことは、全宇宙どこを探したってこれ以上あり得ない奇跡的出来事だというのに、なんで今さらオバケだのUFOだのが不思議なのだろうか。この不思議に驚かずに、どの不思議に驚くつもりでいるのだろうか。(p.171)
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