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オルフェウスの卵 の商品レビュー

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2013/03/09

1995~97年にかけ週刊小説に連載されていた、短いお話を30ほど集めてある。神話をテーマにしたエッセイ。 そのタイトルが、それぞれ興味をそそる。 「化かし合いの美学」 「月へのエグザイル」 「愚者の船」 「ゴーレム伝説」 「エレメンタルの輪舞」・・・などなど。 ギリシャやケ...

1995~97年にかけ週刊小説に連載されていた、短いお話を30ほど集めてある。神話をテーマにしたエッセイ。 そのタイトルが、それぞれ興味をそそる。 「化かし合いの美学」 「月へのエグザイル」 「愚者の船」 「ゴーレム伝説」 「エレメンタルの輪舞」・・・などなど。 ギリシャやケルトの神話や、錬金術、聖杯伝説などなど、西洋物を中心にオカルティックな事象が並んでます。 一つを掘り下げるんじゃなくて、全部がさらさらっと流れているので、オカルト話とはいえ、重々しくなく難しくもなく、気軽に読めます。 それも「はるか昔の、遠くの国のお話」として紹介してるじゃなくて。現代の私たちに当てはめると…的な展開なので、物語に親近感がわく感じ。 といっても、こんな本に興味がある人は、ごく限られてるでしょうねぇ。 著者自ら、あとがきに書かれてます。「役に立たない」。そう、知っててもどうにもならないことばかり。だけど知ってると楽しい。

Posted byブクログ