私の贈りもの の商品レビュー
料理をしなければならない家庭人なら、恐らく一冊くらいは持っているような気がする栗原はるみさんの本です。この方がクッキング界に席巻してから、うちでのご飯は少し頑張ればお洒落になるという理解が浸透し、ホームパーティーという概念が身近になったような気がします。 レシピは家庭の味を残し...
料理をしなければならない家庭人なら、恐らく一冊くらいは持っているような気がする栗原はるみさんの本です。この方がクッキング界に席巻してから、うちでのご飯は少し頑張ればお洒落になるという理解が浸透し、ホームパーティーという概念が身近になったような気がします。 レシピは家庭の味を残しつつ、華やかなプレゼンテーションを施したものが多いです。家であれだけ出来ればお洒落です。ついに食卓も昭和から平成への移行を完遂したような感じで、出版当時はこの本を眺めていました。 味は全般的にやや甘め、と思って作るといいかもしれません。しかしそれが悪いというわけではないです。「甘い」味はいつの時代もおもてなしの基本としてあるので、調味料をレシピ通り合わせれば失敗しない味付けで出来上がります。これが素晴らしい点です。 他の本で詳しく紹介している万能だれの作り方が、小さくですが各ページに載せてあります(これは流石なたればかりです!)。そのたれを作った上で展開していく料理ばかりなので、たれ作りがまず肝心です。 私がつくって美味しかったのは、鶏のから揚げと麻婆豆腐。たれを作るとそれを使って料理をしたくなるので、たれがある間は食卓が「栗原さんち」になります。 一つの時代を築いた方のレシピですし、家でのおもてなしを予定されている方は、この本があるといいかもと思います。
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