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ブラザー・エネミー の商品レビュー

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2013/08/25
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※このレビューにはネタバレを含みます

75年にカンボジャ、ベトナム、ラオスのインドシナ3国が解放され共産化した後、聞こえて来る話は紛争、虐殺、ボートピープルの脱出、内戦と悪い話ばかり。とりわけ、反米・民族解放の星であったベトナムには失望し、暫く、無関心の時代が私自身続いてしまいました。その間の3国及び中国、米国の動き。正に三国志とも言うべき、駆け引きは国家利益のぶつかりです。また、中米両国も国内で対立(例えばカーター政権下の平和主義者バンスと強硬反ソ主義者ブレジンスキーの対立でブレジンスキーが中国・カンボジャ支持に回るなど)の描写に迫力があります。この中でベトナムがついに不本意にソ連陣営に組み込まれていく様子が大国の国際政治の波に揉まれていく悲劇の繰り返しに思えました。改めて真相理解に役立つ本です。

Posted byブクログ