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ジャズ小説 の商品レビュー

3.6

11件のお客様レビュー

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様々なジャズレコード…

様々なジャズレコードの曲名を題名にして書いた短編小説集。バラエティーに富んだ話でジャズに興味がなくても十分楽しめる。

文庫OFF

2024/03/28

中学の時から筒井作品が好きで、いくつか読んできたが、これは初めて読みました。 流石の筒井ワールド!重要保存版です♪

Posted byブクログ

2019/08/15

ジャズの名曲をもとに綴られるショートストーリー集。 どのストーリーもサクっと読めるが、最後まで読まないと気が済まない! その気持ちを起こさせるリズミカルでちょっとシュールで巧みな展開。おもしろい! 後半には作品に出てくるジャズナンバーの解説付き、作品解説に山下洋輔という。なんと...

ジャズの名曲をもとに綴られるショートストーリー集。 どのストーリーもサクっと読めるが、最後まで読まないと気が済まない! その気持ちを起こさせるリズミカルでちょっとシュールで巧みな展開。おもしろい! 後半には作品に出てくるジャズナンバーの解説付き、作品解説に山下洋輔という。なんと豪華! 個人的には嬉しすぎる1冊。 珍しく繰り返し読みたくなる作品に出逢えた。 「ライオン」「はかない望み」「ラウンド・ミッドナイト」 「懐かしの歌声」がお気に入り。

Posted byブクログ

2018/02/20

「ジャズ」をキーワードに何か面白そうな本はないかと探してみて、読んでみようかと思った一冊。 図書館で検索してみたら、1994頃の本で随分昔の作品だった。もう地下倉庫移されていたようだが、ちゃんと用意して最寄りの分館まで届けてくれた。図書館はありがたい(笑)。 ジャズをめぐるエ...

「ジャズ」をキーワードに何か面白そうな本はないかと探してみて、読んでみようかと思った一冊。 図書館で検索してみたら、1994頃の本で随分昔の作品だった。もう地下倉庫移されていたようだが、ちゃんと用意して最寄りの分館まで届けてくれた。図書館はありがたい(笑)。 ジャズをめぐるエピソード話ではなく、すべてフィクションの短編集だ。筒井康隆氏のアドリブ小説である。 登場人物やお店の名前などに、なじみの名前が登場したり、なじみの曲名がついていたりするので、なんとなく親近感を感じながら読める。 だけど、ショート・ショートなので、結局内容は残らず忘れてしまう事間違いなし。たいくつな電車の時間を、楽しく過ごすための娯楽小説としての意味がある。 本編て登場する曲が収められているアルバムが、巻末に写真と著者のコメント付きで紹介されていて、こちらのほうはせっかくなんで、読書記録に残しておこう。 著者は、これらの曲を聴きながら本編を読むことをオススメされているが、むしろこれらの曲を聴けば、本編を思い出すかもしれないという感じかなぁと思う。 ◆ルイ・アームストロング  Hot fives,Hot Sevens  At Town Hall  Jazz Classics ◆ジェリー・ロール・モートン  The Best of Jelly Roll Morton ◆キング・オリバー  The complete Joseph "King " Oliver 1923/31 ◆チャーリー・クリスチャン  Memorial Album ◆アート・ブレイキー  Art Blakey and the Jazz Messengers  Au Club Saint Germain ◆フランク・シナトラ  Only The Lonely ◆アート・ファーマー  Brass Shout ◆ソニー・ロリンズ  At the Village Vanguard  Sunny Days, starry Nights  Saxphone Colossus  With the Morden Jazz Quartet ◆セロニアス・モンク  Thelonious Himself ◆マイルス・ディヴィス  My Funny Valentine ◆モダン・ジャズ・クァルテット  Django ◆エラ・フィッツジェラルド  JATP in Tokyo  Ella in Berlin  The Orignal Hit Performances ◆ビリー・エクスタイン&サラ・ヴォーン  Vaughan Sings Irving Berlin ◆サラ・ヴォーン  On Musicraft  The Golden Mercury Years ◆ジョーティ・ロジャース、アンドレ・ブレヴィン  Collaboration ◆ホレス・シルバー  And the Jazz Messengers ◆デューク・エリントン  The Great Paris Concert ◆ディジー・ガレスピー  jazz at Massey Hall  The Greatest of D.Gillespie ◆スタン・ゲッツ  The King of Bossa Nova ◆ナット・キング・コール  Mis Mejores Canciones ◆ビリー・ボリディ  On Verve 1946-1959 ◆チェット・ベイカー、アート・ペッパー  Chet Baker Meets Art Pepper ◆リー・モーガン  Introducing ◆ライオネル・ハンプトン  Esquire All Stars ◆オスカー・ピーターソン  At London House ◆キース・ジャレット  Bye Bye Blackbird

Posted byブクログ

2013/11/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

筒井康隆による、ジャズにまつわるショートショート12篇。 鈴木琢二による、本作品12編に登場するジャズのディスク情報36篇。 山下洋輔による、極私的逸脱的妄想的発作解説、40ページ。 三人によるトリオ・ジャズの態を成す一冊。 ・ニューオリンズの賑わい サッチモが売り出しの頃のニューオリンズに時間旅行で訪れた夫婦が出会ったのは。 ・葬送曲 仲間の遺言で葬式に演奏したいジャズバンド仲間。でも奥様は許さない。 奥様を尊重した妥協の果てに演奏した曲だが。 ・はかない望み 理想の女性に出会ったジャズクラブのマスター。まんまと行ったつもりが蜃気楼。 ・ソニー・ロリンズのように 妻がバンド仲間に一目惚れ。恋患いで死にそうな妻のために決意した夫が得たものは。 ・ラウンド・ミッドナイト 普段言いたい放題の評論家が、激怒したジャズドラマーに一晩中追われる話。 ・懐かしの歌声 懐かしい歌声だと誰もが絶賛するジャズシンガー。歌声の正体は意外なものだった。 ・恐怖の代役 主役も男も手に入れた女と奪われた女。役と現実がシンクロした結末は。 ・陰謀のかたち メンバーをクビにしようと解散したが、自分がクビにされてしまったバンマスの話。 ・チュニジアの上空にて ジャズ・ミステリー・ツアーの飛行機がチュニジア上空にさしかかったときに起きた大混乱。 ・ムーチョ・ムーチョ 愛の裏切りは死を以って償う、そんなラテンの血に目覚めてしまった男の話。 ・ボーナスを押さえろ ギャラを着服するマネジャーと、着服への不満をぶつけ鬼気迫る演奏で名を馳せたプレーヤー。 ・ライオン 一宿一飯の恩義を返しに来たライオンの話。彼の咆哮は黒く、ジャズだった。

Posted byブクログ

2012/04/24

初・筒井康隆作品! 時かけ、富豪刑事など映像作品は見たことあるけど、小説を読むのは初めてでした! 面白かった!ショートショート集なのだがひとつひとつに読み応えがある。「ライオン」が好き! 影響されて、小説に登場した曲を聴いてみる。 そういう楽しみもある小説。

Posted byブクログ

2010/11/08

筒井ワールドの短編が12。 それぞれにジャズの名曲やアーティストが散りばめられ、後半には小説に登場した楽曲のディスク情報まであるという親切さ。山下洋輔の解説が、これまた読み応えがあり、ジャズ好きにはたまらない一冊。

Posted byブクログ

2010/09/13

・3/27 読了.昔からジャズをやっていたとは思わなかった.意外だったけど怖い話しが多かったのは気のせいだろうか.

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2009/10/04

筒井 康隆の【ジャズ小説】を読んだ。 筒井 康隆を読むのは初めて。氏の顔は知っていたし、名前ももちろん知っていて大御所というイメージ もあったのでなんの予備知識もなく読み始めた。 どんな「大御所的」な文章が書かれているのかと思いきや・・・。 ページをめくるとなんともリズミ...

筒井 康隆の【ジャズ小説】を読んだ。 筒井 康隆を読むのは初めて。氏の顔は知っていたし、名前ももちろん知っていて大御所というイメージ もあったのでなんの予備知識もなく読み始めた。 どんな「大御所的」な文章が書かれているのかと思いきや・・・。 ページをめくるとなんともリズミカルでコミカルな世界が広がる。文字を追う目がどんどん進む。面白い ではないか! この【ジャズ小説】はその名の通りジャズにまつわる短編小説集である。そのものジャズマンの物語もあ れば、ジャズの名曲のタイトルをイメージした物語があったり、時空を超えてジャズを見に行く話があっ たりと、小説としても充分大満足できる作品である。 ジャズ好きの人ならたまらない1冊だろう。 読んでいると自然と楽しくなってくる。ジャズを聴いているときと同じような感覚に陥る。 僕の浅はかなジャズ知識ではなかなか深くは語ることが出来ないが、サックスやウッドベース、ドラムス などが奏でるジャズミュージックに筒井氏の言葉が踊る。 僕の専門分野は言うまでもなくロックだが、ジャズも好きである。サックスが奏でる陽気だったり切なか ったりするメロディは心地よく体に響く。 そんな音楽と小説という言葉の羅列のハーモニー。歌詞とは違う言葉の物語。 【ジャズ小説】は筒井 康隆のジャズに注ぐ愛情と、小説に注ぐ情熱が見事に組み合わさったエンターテ イメント作品であった。

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2009/10/04

内容(「BOOK」データベースより) ルイ・アームストロング、アート・ブレイキー、ソニー・ロリンズ、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイ…。名手の演奏するジャズの名ナンバーに触発されて描く、筒井康隆ならではの華やかな12の短篇集。恐怖あり、笑いあり、ファンタジーあり、ショー...

内容(「BOOK」データベースより) ルイ・アームストロング、アート・ブレイキー、ソニー・ロリンズ、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイ…。名手の演奏するジャズの名ナンバーに触発されて描く、筒井康隆ならではの華やかな12の短篇集。恐怖あり、笑いあり、ファンタジーあり、ショートショートあり。解説は、畏友・山下洋輔氏による筒井康隆論65枚の力作。

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