ハートブレイク・カフェ の商品レビュー
「ホンク&ホ…
「ホンク&ホラー近日開店」。開店12周年なのにおかしな名を持つこのカフェには、傷ついた心を隠して毎日を精一杯生きている人たちが集まってくる。読めば必ず元気になれる癒し小説の傑作。
文庫OFF
「ホンク&ホ…
「ホンク&ホラー近日開店」。開店12周年なのにおかしな名を持つこのカフェには、傷ついた心を隠して毎日を精一杯生きている人たちが集まってくる。読めば必ず元気になれる癒し小説の傑作。
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2000年に第1刷で購入して本棚の中で眠っていた文庫本。2019年12月に読み終わった。1998年に出版されたこの本の著者は2014年に既に亡くなり、ここで描かれたような心温かい人とのつながりは失われてしまっているように思える。この話の中では「もうだれにもわが家って言える場所なん...
2000年に第1刷で購入して本棚の中で眠っていた文庫本。2019年12月に読み終わった。1998年に出版されたこの本の著者は2014年に既に亡くなり、ここで描かれたような心温かい人とのつながりは失われてしまっているように思える。この話の中では「もうだれにもわが家って言える場所なんてないのよ」と言ったヒロインが幸せに今も暮らしていることを祈りたくなる。20年で世界はすっかり変わってしまったけど、こんな美しい結びつきが生まれることもあるんだと信じたくなる1冊だった。
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ハイウェイをドライブしてると、時々ぽつんと佇むレストランなどが見えますが、そういう景色が目に浮かび、のんびりした空気感も伝わってくる、そんな一冊でした。面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アメリカの田舎町で肩を寄せあうように生きる人々を描くビリー・レッツ。人に勧められて読んだ二冊目。最初から何かが欠けた登場人物たちがひとり、またひとりと現れて、物語の舞台となるオクラホマのカフェに集う。ヒッチハイカー、三本足の犬、傷痍軍人、トレーラーハウスに住む年老いた女性、持病を抱える老人、密入国者などなど。 彼らにかすかな幸せが訪れるたび、次のページでそれが奪われるのではないかと読み手を不安にさせる。でもそうやって最後まで読んでいくと、彼らの人生は不幸のどん底なんかじゃなくて、雨に降られた時のようにたまに訪れる不幸をやり過ごしながら晴れ間には空を見上げて生きていくんだなと静かに思えるようになる。いい物語だった。
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