1,800円以上の注文で送料無料

二人がここにいる不思議 の商品レビュー

3.5

35件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2017/04/14

ブラッドベリは久しぶりに読んだけど、あぁ、こういう感じだったなー、と思い返した。とてつもなく面白いってわけじゃないけど、淡々と読んでしまう力のある本だった。

Posted byブクログ

2016/02/22

昨日、展覧会へ行く電車内で短編「生涯に一度の夜」が読めたのは良い読書だった。誰かといても一人だと感じることはあるし、そう感じることが心地良い相手や場合と、寂しい相手や場合があると思った。自然の中に自分一人を投げ出すとか、静けさが感じられるという点では、志村ふくみさんの作品に繋がる...

昨日、展覧会へ行く電車内で短編「生涯に一度の夜」が読めたのは良い読書だった。誰かといても一人だと感じることはあるし、そう感じることが心地良い相手や場合と、寂しい相手や場合があると思った。自然の中に自分一人を投げ出すとか、静けさが感じられるという点では、志村ふくみさんの作品に繋がる部分があった。もちろん他の要素もあるから感想を付け加えるかもしれない。ただ、昨日読んで良かった。(2016.1.19) 付記…最後の一文が効いてる。特別な場所にずっといないからこそ、特別な場所は記憶の中で特別な場所であり続けるんだと思う。

Posted byブクログ

2016/01/29

いい本なんだと思う。けど,主題が見つからないというか,アメリカ文学はほんと苦手なのだなあと…みんなちゃんと分かっててすごい。

Posted byブクログ

2013/09/25

自分にとってこの本がブラッドベリ初体験でした。 読もうと思ったのは「生涯に一度の夜」の有名な引用に心惹かれて。 読者がどんな年代でも、必ず幾つかの短篇が心に残るような、そんな本だと思いました。自宅と会社の往復時間にちょこちょこ読むのにとても良い感じ。寂しいお話の時はシュンとして...

自分にとってこの本がブラッドベリ初体験でした。 読もうと思ったのは「生涯に一度の夜」の有名な引用に心惹かれて。 読者がどんな年代でも、必ず幾つかの短篇が心に残るような、そんな本だと思いました。自宅と会社の往復時間にちょこちょこ読むのにとても良い感じ。寂しいお話の時はシュンとしてしまいますが。 「生涯に一度の夜」、「ローレル・アンド・ハーディ恋愛騒動」、「恋心」などの、少しほろ苦い恋愛の話、「オリエント急行、北へ」、「二人がここにいる不思議」、「ゆるしの夜」のような、少しの哀しみと胸に小さな灯りがともるもの、「プロミセズ、プロミセズ」、「かすかな刺」、「気長な分割」など、愛の終わりや別れを描いたもの。たくさんのお話が心に残りました。

Posted byブクログ

2014/01/07

気まぐれな旅人のように、ほんの一歩、非現実の世界に足を踏み入れ、その景色をちらとだけ見てまた頭を引っ込める。 そんな感じ。 どれも面白く読んだが、強く心に残るというたぐいのものではない。 ワイン飲みながら優雅に読んだらいいんじゃないかな。 ワイン飲めないけど。

Posted byブクログ

2012/10/30

これは、いつまでも読める話が集まった本。 読むと世界がものすごく広がるとか、視点の切り替えがあるとかはないが、人生、生活のじわじわとした面白みに気づかせてくれる。 死が身近にある。夫婦、親子は描かれるが、友達はあんまり。 ブラッドベリだねぇ。 ブラッドベリを知らずに読んでも、...

これは、いつまでも読める話が集まった本。 読むと世界がものすごく広がるとか、視点の切り替えがあるとかはないが、人生、生活のじわじわとした面白みに気づかせてくれる。 死が身近にある。夫婦、親子は描かれるが、友達はあんまり。 ブラッドベリだねぇ。 ブラッドベリを知らずに読んでも、面白い短編です。

Posted byブクログ

2013/01/27

以前に買って、数編読んでそのままにしていた本。80年代の短編作品集。 亡くなった両親と会食する表題作。山田太一の「異人達との夏」のようなシミジミだったり、ドッキリだったりを予想していると、う~ん、何でしょうね。しかし、昔は呑み込みづらかった話が、変に納得してしまう。 倦怠期がテ...

以前に買って、数編読んでそのままにしていた本。80年代の短編作品集。 亡くなった両親と会食する表題作。山田太一の「異人達との夏」のようなシミジミだったり、ドッキリだったりを予想していると、う~ん、何でしょうね。しかし、昔は呑み込みづらかった話が、変に納得してしまう。 倦怠期がテーマになっている作品が多い。「気長な分割」の終りが巧いな、ちゃんとした短編みたいと感じる自分。ブラッドべリを何だと思ってるんだろ。 兎も角、ブラッドベリはブラッドベリなんだよと納得しているんだよな。

Posted byブクログ

2012/09/17

トインビー・コンベクター ローレル・アンド・ハーディ恋愛騒動 プロミセズ・プロミセズ この三作だけで、買う価値は十二分にある。

Posted byブクログ

2012/09/06

文章の力があるなぁと思う。しかし、外国の特有の固有名が多く出てくるのでそれがときには嫌気がさすこともあった。 「トインビー・コンベクター」 「十月の西」 「二人がここにいる不思議」 「プロミセズ、プロミセズ」 「墓石」 「ストーンスティル大佐の純自家製本格エジプトミイラ」 が...

文章の力があるなぁと思う。しかし、外国の特有の固有名が多く出てくるのでそれがときには嫌気がさすこともあった。 「トインビー・コンベクター」 「十月の西」 「二人がここにいる不思議」 「プロミセズ、プロミセズ」 「墓石」 「ストーンスティル大佐の純自家製本格エジプトミイラ」 が好き。 「ときは六月、ある真夜中」はよく意味がわからなかった

Posted byブクログ

2012/07/16

追悼、レイ・ブラッドベリ。 ------------------------------------- 名作短編集『二人がここにいる不思議』。 23編もの短編が収められている。贅沢な一冊。 一つ一つは本当にスッと心に入ってきて、フッと抜けていくように読み終えてしまう、小...

追悼、レイ・ブラッドベリ。 ------------------------------------- 名作短編集『二人がここにいる不思議』。 23編もの短編が収められている。贅沢な一冊。 一つ一つは本当にスッと心に入ってきて、フッと抜けていくように読み終えてしまう、小さな物語たち。 だけど、その小さなボリュームに似合わない、ユーモア、叙情、驚き、諧謔、ほとばしるセンス・オブ・ワンダー。 海外物の小説は、どうしても読みにくい。 元々の海外の作家の文章の書き方と、さらには翻訳家の手が入った上で構築された日本語と、その両方が、うまく合致していないと、読み進めるのが大変なことも多々ある。 どうしたって、日本人は日本人が書いた文章を読む方が楽だし。 超超有名な作家にしても、海外翻訳物では、やはりその業からは逃れることはできない。 それでもこのブラッドベリの短編集は、非常に読みやすい。 訳文、訳者の力量ももちろんだと思いますが、ブラッドベリの筆致そのものが、「非常に読みやすく書かれている」。 おかげで、海外の、しかもSF、しかも、短編集と、僕にとって、いろいろと苦手なものがそろった作品だったにも関わらず、むさぼるように読みふけってしまった。 今まで、なかなかそのすべてを手に取る機会がなかったブラッドベリ。 追悼の意も込めて、そしてもちろん、純粋なる作品への興味とともにページをめくって、そのあまりの面白さに、心鷲掴みにされました。 海外の、しかもSFに、あまり強くない方々。 是非、本書を手にとっていただきたい。 きっとそれまでの海外SFに対する認識が、変わると思う。(この短編集が、純粋に「SF」として括られているのかどうかはよくわかんないけど) SF風味と短編とは、まるで兄弟ででもあるかのように、よく合う。

Posted byブクログ