老人力(2) の商品レビュー
引き続き老人力。老人力という名付けをして披露している風だった一冊目に比べると、こちらはその名付けの妙が大いにウケて広がり、書き物はもちろんインタビューに講演にと老人力仕事が増えたご様子。それに伴い元々の意味とは違う誤用も増えたりして、養老先生の『バカの壁』に似たことが起こったり。...
引き続き老人力。老人力という名付けをして披露している風だった一冊目に比べると、こちらはその名付けの妙が大いにウケて広がり、書き物はもちろんインタビューに講演にと老人力仕事が増えたご様子。それに伴い元々の意味とは違う誤用も増えたりして、養老先生の『バカの壁』に似たことが起こったり。しかし言葉であるからには生きているのであり使ってゆくうちに誤用も混ざるのは必然だからどうもこうもない、と、老人力を発揮して大変おおらかにおっしゃるところが素晴らしい。論理的な思考では太刀打ちできないもの(人間や自然)がある、頭だけでは無理であり身体というものが大きい意味をもつ、分かりやすい例を上げれば、ワインの味を説明するのに論理では駄目で、感じた味わいや風味を事実の断片(果物だのスモークだの土!だの)をただ列挙するでしょう、というのが出てきて、目から鱗が落ちたような気持ちになりました。文庫版を探して我が家の保存版にしたいものです。
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1よりも老人力との関連が希薄だった。内容も退屈だった。路上観察の写真は面白い。 老人力ははやり言葉だったんだな。何かを喩えるのに15年前は適切だったが、今は難しくなっている。認知症ももっと根源的に考えるようになっている。老人力は時代に織り込まれてしまった感じ。まぁ、まだ一部の人...
1よりも老人力との関連が希薄だった。内容も退屈だった。路上観察の写真は面白い。 老人力ははやり言葉だったんだな。何かを喩えるのに15年前は適切だったが、今は難しくなっている。認知症ももっと根源的に考えるようになっている。老人力は時代に織り込まれてしまった感じ。まぁ、まだ一部の人はあがいているけど。
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