挑まれる王冠 の商品レビュー
6年前に読んでいたのにすっかり読み終わっても気づかなかった。 一応大学が編集している刊行物だが、まったく学術的ではない。引かれている文献(『金枝篇』、英国史はアンドレ・モロワ、シェイクスピアについてはヤン・コットといった類)もちょー古く、英王室(&ダイアナ)ファンの有識者による随...
6年前に読んでいたのにすっかり読み終わっても気づかなかった。 一応大学が編集している刊行物だが、まったく学術的ではない。引かれている文献(『金枝篇』、英国史はアンドレ・モロワ、シェイクスピアについてはヤン・コットといった類)もちょー古く、英王室(&ダイアナ)ファンの有識者による随筆といった趣。 本叢書の母体である神奈川大学評論は、「アカデミック・ジャーナリズム」だそうで、としたら、女性君主を論じた本書のテーマは意義深く、テューダー朝時代の女性君主の適否をめぐる論争は(簡単ながら)興味深いのだから、前半の話が拡散した「森の王の死」はカットして、女性君主テーマをもっと掘り下げればよかったのに。
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