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2020/07/03

弁護士でもある作家の法廷ミステリーなので、法廷での丁々発止のやりとりは迫力があります。私にとっては「起訴」に続けてバリー・リード2冊目となった本作ですが、やはり物語の終息が雑という印象を受けてしまいます。「起訴」では検死担当医の唐突な良心的寝返りがありましたが、今回はなんと弁護士...

弁護士でもある作家の法廷ミステリーなので、法廷での丁々発止のやりとりは迫力があります。私にとっては「起訴」に続けてバリー・リード2冊目となった本作ですが、やはり物語の終息が雑という印象を受けてしまいます。「起訴」では検死担当医の唐突な良心的寝返りがありましたが、今回はなんと弁護士が証人を銃で脅すというありえない展開は(おそらく映画化を意識したもののような気もする)いけません。途中までの法廷での応酬が面白かっただけに余計に残念です。本書は文庫本上下巻ですが、1999年初版の下巻は、途中でページがメチャクチャになるという(P199~225)珍現象が見られます。これって、希少本としての価値があるのかな?

Posted byブクログ